第19話

もう友達になれない
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2021/04/19 11:00

春樹「優ちゃんごめんなさい!」


優「私もごめん」


2日後の月曜日の朝、春樹から朝早く会いたいと言われて今謝られた。


春樹「俺あの日変だった。優ちゃんに嫌われるようなことしちゃってごめんなさい。」


春樹はたくさん頭を下げている。


私が好きかわかんないって言ったこと覚えてるかな。


優「私も好きかわかんないって言ってごめんね」


春樹は首を振った。


春樹「俺が悪いから、嫌われてしょうがないよ。」


春樹は悲しそうに笑う。


そんな顔しないでよ。


嫌いにはなれないじゃん。


優「私春樹のこと嫌いじゃないよ。」


私が笑うと春樹は嬉しそうに笑った。


春樹「ほんとに!?」


春樹はびっくりしている。


優「うん、だから仲直り」


私は春樹の手を握って笑う。


春樹「ありがとう、」


春樹は泣きそうに笑った。





__放課後__





周「横田さん」


珍しく真剣な顔な周から声をかけられる。


優「なに?」


周「ちょっと話したい」


優「なに、また告白?」


私がからかうように言うと周は笑った。


周「ちげーよ!でも大事な話」


優「ふーん」


周が話したいみたいだから、4人に手を振って教室を出て、周と2人でカラオケに行った。




__カラオケ__




周「あのさ、正直に言うけど、」


優「何よ」


周「横田さん、春樹と別れた方がいいよ」


私は周にムカついた。


1番言われたくなかったこと。


優「なんであんたに言われなきゃいけないの!?」


私は怒って周を睨んだ。


周「なんでって」


優「私だってずっと思ってたよ、それでもまた好きになれるって信じて付き合ってるの」


優「また好きになろうと必死に頑張ってるのになんでそーゆー事言うの!?」


周「好きになるのに頑張る必要ある?」


周は私の目を見て言った。


周の真っ直ぐな言葉が私の心に刺さる。


優「関係ないじゃん!」


周は私をいじめて、中学時代を台無しにした。


この恋も周に台無しにされそうでムカついた。


優「あんたのこと友達だと思った私がバカだった。大っ嫌い。もう友達には戻らない。」


一息で周に言って私はカラオケを出る。


受付に私の料金だけを置いて行く。


周なんか嫌いだ。

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