第53話

メイド服
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2021/07/31 10:52

優「みんな盛り上がってるね」


隣にいる亮に笑いかけると亮もクールに笑って頷いた。


今日は文化祭1日目。


ステージ発表と模擬店がある。


明日は一般公開もあるし、もっと賑やかになるのかな。


亮「今日のステージ発表見に行くから」


亮は私の頭をくしゃっとして歩いて行った。


愛衣「優!来てきて!」


廊下にいたらメイド服姿の愛衣に呼ばれて教室に行く。


愛衣「じゃーん!!」


愛衣は佳奈やクラスメイトの女子達を自慢げに見せる。


愛衣「みんな可愛いでしょー!」


愛衣は楽しそうに笑って言う。


優「おー!可愛い!」


クラスの女子「男子達に見せんのが楽しみだわー」


クラスの女子が外にいる男子達を見て言う。


クラスの女子「今男子達食材取ってきてくれてるから帰ってきたら見せようよ!」


クラスの女子「見せよ見せよ!」


クラスの女子「てか男子達も着替えあるのに間に合うかな」


クラスの女子「それな、ヘアセットしたげるからはよ帰ってこーい」


優「男子達はタキシードだっけ?」


私が聞くと、みんな頷いてニヤニヤしだした。


クラスの女子「そそ!周くん絶対カッコイイ、」


クラスの女子「奈生とかタキシードよりメイド服の方が似合いそうだよねw」


クラスの女子「周、公平は安定にカッコイイ」


クラスの女子「あとはー、島田だね」


クラスの女子「そこは安定」


佳奈「優は今日メイド服着ないんだよね」


優「ステージ発表あるからね」


みんなが残念そうな顔をして私を見る。


クラスの女子「えー!見たかった!」


愛衣「明日絶対着てよ〜!」


優「はいはい」


私が笑って言う。


クラスの女子「ねえ、みんな隠れない?」


クラスの女子「それめっちゃいい!」


女子達が楽しそうにカーテンで仕切られている調理場に行った。


ガラガラ



クラスの男子「おーい、食材持ってきたぞー」


クラスの男子「疲れたー」


クラスの男子「重すぎ早く置かせて」


ゾロゾロ入ってくる男達。


優「おつかれ」


周「あれー、女子達は?」


周が首を傾げて聞いてくる。


クラスの女子達「じゃーん!!」


女子達がみんなでカーテンの裏から出てくる。


クラスの男子達「おおー!!」


男子達からは歓声が上がる。


クラスの男子「やば!天使!」


クラスの男子「かっわ、、」


クラスの男子「目の保養」


クラスの女子「あははは!だろだろー!」


クラスの女子「変なこと考えてるでしょー!」


公平「堀と佐々木似合ってる」


奈生「2人ともかわいい!」


愛衣「えへへ」


佳奈「ありがと」


周「優は着ないの?」


周が残念そうな顔で聞いてくる。


優「ステージ発表あるから明日着るよ」


周「まじ!やった、楽しみ」


周は嬉しそうに笑う。


優「あ、男子達も着替えなきゃじゃない?」


クラスの男子「やば、あと何分で開店?」


クラスの男子「あと30!」


クラスの男子「よゆーじゃん」


クラスの女子「余裕じゃないわ!ヘアセットするからはよ着替えろ!」


クラスの男子「ヘアセット!?」


クラスの男子「急げ急げ」


男子達がバタバタと衣装ボックスからタキシードを引っ張り出して着替え出す。


着替え終わった男子から女子がヘアセットをしていく。


優「ほれできた」


クラスの男子「やば、俺イケメン」


優「調子乗んなww」


周「優!俺次〜」


優「はい、座って〜」


タキシード姿の周が椅子に座る。


少し緊張して周の髪に触る。


周の髪は細くてサラサラしてた。


周の髪をセットして、周に鏡を渡す。


周「すご!ありがとう優!」


優「カッコイイね」


私は笑って言うと周は太陽みたいな笑顔になった。

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