side:ラウール
あなた「うるさいっ!!」
「「!?」」
あなたちゃんが叫んだ。
そばには岩本君とふっかさんがいる。
どうしたんだろう。
岩「あなた、休め。お前、顔色…」
あなた「私の体調は誰よりも私が分かってる。私が辛くないなら、大丈夫でしょ?」
深「おい、あなた。俺らはお前のこと心配して…」
あなた「…いい。」
深「?」
あなた「心配なんてしなくていい。私は…私は頑張らなきゃいけないの。」
「「…」」
あなた「私が頑張らなきゃ…ジャニーさんに申し訳ないから…」
あなたちゃんはそういうと、
再び音楽を流し、
自主練を続けた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!