ブイライブが終わって宿舎に帰ると、みんなまだ起きていた。明日が、カムバックに向けてのオフだからか、全体的に騒がしい。
宿舎に入った瞬間、スンチョルがすごい速さで飛んできた。
私関係なしにずっと叫んでいるスンチョルを私の部屋まで引っ張った。
スンチョルは、少しだけ拗ねたような表情で私の答えを期待している。
急に元気になった、スンチョルは私に飛びついた。なんか、今日はスンチョルにしっぽが見える。
私の部屋にある、セミダブルのベット。これは、メンバーに認めてもらって、すぐに、スンチョルが買ったものだ。丁寧に枕がふたつ置いてある。
急にヒョンの顔になったスンチョルが言った。
メンバーにも認めてもらえて、楽しく仕事もしている。こんな、幸せな日があっていいのかと少しだけ思った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。