ドギョマが手に持っているのは、練習生の時にあなたがよく食べていたお菓子だった。最近は、余りみないこのお菓子がここにあるのはまるで運命だ。
その他にも、スンチョルが好きなトンカツやキムチチゲ。あなたが好きな、チキンを買って僕達は帰路に着いた。
スニョンから連絡がきて、俺は慌ててアクセルを踏んだ。
安全運転を心がけて、出来るだけ急ぐ。宿舎に着く頃には、あなた達が帰ってくるまで10分程しか無かった。
2人が協力して荷物を運んでくれる。出来合いのものばかり買ってきたから、あとは並べるだけだ。
全ての準備が整ったのは、2人が帰ってくる5分前だった。
急いで部屋の電気を消して、クラッカーをもって息を潜めた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。