全員が揃ったところでクプスがメンバーを集めた。だんだん人が集まり、狭い部屋にぎゅうぎゅうに縁になって座る。
そう言って、シュアがポケットから出したのはミックスコーヒーだった。
シュアが出したのをきっかけにみんながポケットの中から食料を出していく。最終的に集まったのは、3つのカップラーメンと何袋かのお菓子、そして大量のミックスコーヒーだけだった。
私達は、チョコレートを分け合って食べた。ただ、それだけで育ち盛りの13人の男達の腹が膨れるわけがなく…
スングァンがそう叫んで、クプスも満更では無さそうだ。
クプスと話さないといけないことがあった私は一緒に行くことにした。
メンバーと離れたところまできた私はスンチョリに声をかけた。スンチョルは私の方を振り返って微笑む。
私たちのせいでこうなってしまうことが嫌だったから別れたのに、結局は悩ませてしまった。まだ、お互いに吹っ切れていないからなのか…
スンチョルは、欲しい時に欲しい言葉をくれる。
ホシのおかげでよく考えるいい機会になったかもしれない。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。