コンサートも終盤に近づいて、1番盛り上がる曲で飛び跳ねながら歌った。ホシなんて今日1日ずっと楽しそうだ。
最高潮の盛り上がりで曲が終わり、私たちは一旦バックに捌けた。着替えて、メイクを直して…と急いでいると歌い声が聞こえた。
アンコールの準備の中、Caratの声が聞こえてきて、思わず泣きそうになった。メイクさんに迷惑がかかるから、、と我慢する。
みんな、いつもよりも急いで準備をして直ぐにステージに上がった。ドギョムの目は既にキラキラと照明が反射して光ってる。
花道の先にあるステージで立ちながら、周りを見渡すと、大好きな人、いつも頼れるメンバー、そして誰よりも感謝しているCaratがいた。
イヤモニを外して、その声に聞き入る。全て落としてもらった照明のおかげか、いつもよりもペンライトの光が綺麗に見えた。
カラットと一緒になって歌う、マイクも持たず、ただ口が動いていた。
カラットと一緒だから、笑顔になれて、カラットがいてくれたから弱い姿も沢山みせられた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。