イェリムヌナは、みんなが思ってるほど悪い人じゃない。俺のそんな思いは、「13少年漂流記」の時に砕かれた。
まだ、練習生になったばかりだった僕は、韓国語が上手く喋れずに、孤立していた。そんな僕に韓国語を教えてくれ、友達を作る手伝いをしてくれたのがヌナだった。
ヌナの目の中に少しだけ、罪悪感が見えた。
俺がレイヌナを好きになる2ヶ月前まで付き合っていたのがイェリムヌナだった。別れた原因は、イェリムヌナがクプスヒョンを好きになったこと。
どうしてヌナの目はそんなに寂しそうに見えるんだろう…?小さい疑問が俺の中で大きく膨らんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。