MV撮影が終わってからも、私たちの練習は続いている。
何回か動きを揃えて、一通り終わったところで私はさけんでたおれた。
ディノちゃんから貰った水を飲むと生き返った気がした。
ジュンの叫び声で、ウォヌのことを見ると、壁に寄りかかっていて、吐き気がするのか、口に手を抑えていた。
私が叫ぶのと、スンチョルが叫ぶのは同時だった。ジョンハンが、弾かれたかのように走り出す。
マネオッパと、スンチョルは急いでウォヌを連れていった。
嵐が去ったあとのように静かになった練習室で、2人が呟いた。
そういった、スングァンとミンギュをジョンハンが止める。
ジョンハンが涙目になって言うので、スングァンとミンギュは黙ってしまった。
静かになった練習室には!みんなの泣き声だけが響いていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!