第12話

12話
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2018/10/21 06:17
見ては行けないものを見てしまった様な気がした。





会ったら、出来るだけ平常心を保とう。






でも、あれはなんだったの…?





貴方
貴方
女の肩にキスなんて…
貴方
貴方
なんで…?



とりあえず、今会ってしまったら色々めんどくさい…




だから、最近アイツらが行ってないであろう森に久しぶりに行くことにした。






貴方
貴方
たまに来ないと死にそう…笑
貴方
貴方
今思うと相当めんどくさいヤツらと絡んじゃったな〜…



久しぶりに1人で来た森は今までにないくらいに新鮮で、気が休められた。





何回かアイツらがいないか気にしたけれど、




私の読み通り、アイツらはいなかった。






すっかり息抜きもできて、森から出て、家路を辿っていた時、

貴方
貴方
まじかよ…



偶然にも程がある。






鉢合わせしてしまった。






向こう側から歩いてくる







アイツらと…。
Yuta.N
Yuta.N
ん?あれ、あなたちゃんちゃうか?
Mandy.S
Mandy.S
ホントだ〜
Alan.S
Alan.S
ん!あなたちゃん!?
Ryota.K
Ryota.K
あなたちゃーん!


こちら側に走ってくる涼太。
Hayato.K
Hayato.K
ちょ、待ってくださいよ〜涼太くん!


全く…、毎回毎回会う度にこっちに来て…。
無視するってことが出来ないの?


Ryota.K
Ryota.K
あなたちゃん!こんばんは!ニコッ
貴方
貴方
どうも…

合わない方が、バレないのにさ〜…。
Ryuto.K
Ryuto.K
走んなや涼太笑
Reo.S
Reo.S
なんか毎回会うね
Alan.S
Alan.S
あ!あなたちゃんさ
Alan.S
Alan.S
今からまたさ、あそこ一緒に行かない?

多分この間のクラブの事だろう…。





今行ったら多分バレる。


バレなくても、もう行きたくない。


とりあえず平常心を保って…保ってね…。




バレないように…。
貴方
貴方
行かない
Alan.S
Alan.S
なんでよ〜
貴方
貴方
周りの女がウザイ
貴方
貴方
貴方達と喋ってるとずっと睨んでくる
貴方
貴方
まじめんどいから
Hayato.K
Hayato.K
あー、あなたちゃん気にしてたね〜
貴方
貴方
だから人間の女は嫌いなんだよ

なんて嘘をついておけばいいだろう。
((まぁホントの事だけど…笑



コイツらと関わるのも正直嫌だ。



あんなの見てからじゃ、




関わりずれーよ…。



Ryuto.K
Ryuto.K
行こーや一緒に
Alan.S
Alan.S
そんなに心配なら皆に俺の彼女って言ってあげようか?笑
Hayato.K
Hayato.K
亜嵐くん、それ逆効果っす
Alan.S
Alan.S
あ、そう?笑
貴方
貴方
行かない、無理、嫌だ
Mandy.S
Mandy.S
めっちゃ拒絶するね笑



コイツらはなんでか知らないけど、思った事を読まれる。


バレるって事も考えないで…。


考えないように…。
Reo.S
Reo.S
なんかあったの、あなた?


玲於はホントに心配してくれてそう…笑

Ryuto.K
Ryuto.K
絶対なんかあったやろ〜?笑


やばい…

Ryota.K
Ryota.K
なんかあったの?あなた、


グイッと顔をあなたに近づけてそう言う涼太。

貴方
貴方
っっ……


昨日の見た光景に似てる、と思ってしまったあなた。



そう思うと同時に顔が強張り、反射的に涼太と距離を離そうとして、後退りしてしまった。




…あ、やばい。後退りしちゃった…。

バレるかな…。





バレるかも、と思う気持ちと共に込み上げてくる不安。




アイツらにとって、見られたくない光景だとして、それを私が見てしまったとしたら、何をされるかわからない。



初めて龍友に会った時のあの恐怖をまた味わうかもしれない。




でも、もう遅い。

Ryota.K
Ryota.K
え?なんで後退るの?笑
Yuta.N
Yuta.N
めっちゃ顔強張ってるやん笑
Alan.S
Alan.S
涼太くんが怖く見えちゃった?笑
Ryota.K
Ryota.K
でも、顔強張っててもあなたちゃんは可愛いな〜ニコッ
Ryota.K
Ryota.K
気のせいかな?
Ryota.K
Ryota.K
なんか、見ちゃいけないもの見ちゃった!って思ってるでしょ笑笑


やば…、やっぱり読まれたか…。


ホント運ないわ…笑


貴方
貴方
なにが、見ちゃった!、だよ
貴方
貴方
急に顔近づけて来るからでしょ?
貴方
貴方
女に急に顔近づけるの貴方にとっては常識なの?
貴方
貴方
そんな事されたら顔も強張って当然
Hayato.K
Hayato.K
言葉が止まらないね笑
Reo.S
Reo.S
…昨日の夜…お前いた?
貴方
貴方
…は、?


急に玲於からど真ん中の事を言われ、怯んだあなた。

貴方
貴方
いないけど、、?


なんでこーゆー時だけ喋んだよ。


いつも口数少ないのに…。


Ryuto.K
Ryuto.K
わかった、こっそりついて来てたんやろ?笑
貴方
貴方
い、いや、ついて行ってないし
Yuta.N
Yuta.N
わかりやすいな〜笑
Alan.S
Alan.S
絶対図星でしょ?笑
Ryota.K
Ryota.K
どこまでついて来てたの?


ついて行ってたことがバレたら、もう嘘はつけないよね…。


もうどうなってもいいや。


全部言おう。



そう思ったあなたは後に後悔することになる。
貴方
貴方
廃墟みたいなビルに入って貴方達が女になんかしてた所までついて行った
Hayato.K
Hayato.K
そこまでいたの!笑
Reo.S
Reo.S
よく誰もあなたに気づかなかったね笑
Mandy.S
Mandy.S
それでさっきから気まずそうにしてたんだね笑
Ryuto.K
Ryuto.K
何してたかわかるか?笑
貴方
貴方
そんなの知らないよ、知りたくもないし
Ryota.K
Ryota.K
あなたになら言ってあげてもいいよ?
貴方
貴方
いいよ、聞きたくないし
Alan.S
Alan.S
あなたって俺らがあれなの知ってるの?
貴方
貴方
あれなのってなに?知らない
Alan.S
Alan.S
え!知らないの?
貴方
貴方
なに?
Yuta.N
Yuta.N
俺らがあなたちゃんは狼ってわかったように、あなたちゃんも俺らがアレってことわかってるって思ってたわ
貴方
貴方
あれ、あれって、なんだよ
Hayato.K
Hayato.K
知りたいんだ笑
Alan.S
Alan.S
俺らは…



一瞬にしてさっきの雰囲気が変わり、亜嵐の笑って上がっていた口角も下がり、一言言った。

































































































Alan.S
Alan.S
ヴァンパイアなんだよ___

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