ラウール「あ、やっときた!あなたちゃーん」
あなた『遅くなってすみません。これから雑誌撮影ですよね!』
ラウール「うん!今日はファッション誌の若者カップル撮影に呼ばれてて緊張する」
あなた『ラウールさんなら大丈夫ですよ!いつも通りで既にカッコいいです!』
ラウール「あなたちゃんに言われると嬉しい!ありがとう!!」
撮影スタッフ「ええ?!今から代役なんて無理だよ!!」
あなた『どうしたんですか??』
あなた『えええええええええええええええ!』
ラウール「あなたちゃんどうしたの?」
あなた『ラウールさんの相手役の子が急に来れなくなっちゃったみたいで。。。。』
ラウール「え!じゃああなたちゃん一緒にやろうよ!ねぇスタッフさん」
撮影スタッフ「あなたさんなるべく顔映さないようにするのでお願いします!!!」
ラウール「はい!決定〜」
あなた『ええええ私出来るかな。。。。』
撮影スタッフ「はい!笑って〜」
パシャ、パシャ。
撮影スタッフ「あなたさんもっとリラックス〜」
パシャ、パシャ。
撮影スタッフ「デートっぽくお願いします」
ラウール「あなたちゃん手繋ごう!」
あなた『え/////』
パシャ、パシャ、パシャ。
撮影スタッフ「じゃあちょっと雰囲気かえて大人デートで!」
いきなり顔が高くなった。
ドキドキドキドキ。
あなた『近///』
撮影スタッフ「はい、OK!!!」
OKがかかるとニコニコしたいつものラウールさんに戻る。私は何で9つも離れてる子にドキドキしてるんだろう。たしかに大人っぽいけど。
ラウール「楽しかったね!帰ろ!!」
あなた『何かラウールさんてほんとに学生ですか?』
ラウール「かっこよかった?」
あなた『はい///』
ラウール「ねぇ敬語やめない?阿部ちゃんみたいに僕のこともラウールって呼んで!」
あなた「ラウちゃん?」
ラウール「えーまぁいいけどー。今日撮ったやつ発売楽しみだね!」
あなた『え!発売するの?』
ラウール「あなたちゃんって天然?撮ったらするでしょ(笑)」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!