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第30話

三日目の夜 Ⅱ
頭がガンガン痛い
うめき声が漏れそうになりながら、頭を抑えると、何かが手の先に当たった
ふわふわとした、何かが
七森 瑞樹
七森 瑞樹
え・・・・・・
思わず手を引っこめる
ベッドの上で座り込んだ
何、何が起きてるの
木下 翔
木下 翔
やっと目を覚ましましたか
七森 瑞樹
七森 瑞樹
翔?
顔を上げると、椅子に腰掛けてカードいじっている翔がいた
クールな彼が、何故だか口角が僅かに上がっているように思える
七森 瑞樹
七森 瑞樹
なんで、私を殺さなかったのよ?
少しだけ後ずさると、すぐに壁に背中が触れた
私の問いに、ふっと軽く笑うと、翔はそれに答えてくれた
木下 翔
木下 翔
あなたが呪われし者だったからですよ。殺せるはずがありません
そう言って、持っていたカードをひゅっと投げた
私の足元に飛んできたそれを、震える手で拾い上げる
そこに描かれていたのは、女性だけではなかった
昨日、まみさんの部屋で見た、狼が女性にまとわりついているあの絵
私のカードは、変化していた
七森 瑞樹
七森 瑞樹
なによ、これ・・・・・・っ
信じたくなくて、私はカードを投げ捨てた
ひらりと舞って床に落ちる
木下 翔
木下 翔
現実を認めたくないのは理解できなくもないですが、これからあなたは人狼陣営です。ああ、人狼は知っての通り僕しかいませんが
七森 瑞樹
七森 瑞樹
──────っ
何も、言えなかった
翔から現実を突きつけられても、それはもう変えられないことで
いくら嘆いたって、泣いたって、後悔したって、無意味だから
私に求められた道は、一つしかなかった
『人狼としてこのゲームに勝つ』
ただ、それだけ
私さえ、生きていればいい
他の人が死んだってどうでもいいわ
二度と死の恐怖は味わいたくない
いつしか私の心には、黒い感情が渦巻いていった

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りぃあ
りぃあ
ファンタジー・ホラー好きな人見知り(遠回しに言ってるけどコミュ障)です。 小説素人で更新は亀さん。他のアプリでも小説執筆中ですがペンネームは違います。 お気に入り登録・フォロー・コメント・いいねしてくれると嬉しいです。 LJC。 フォロバ100% 最近はYouTube好き。 好きなもの→バンドリ・人狼ジャッジメント・ボカロ・アニソン・魔法とかそーゆー系・グロいの(幽霊とかは無理)・HIMEHINA・KUN・まーしー。・黒澤まどか&弟の姉 涙脆いです。すぐ泣きます。 男の子より女の子が好きです。 『1%でも成功する可能性があるのなら、私はそれに賭けるよ。諦めるのが一番ダメなことだから。奇跡を願わない限り、幸福は訪れないってわかってるから。だから私は、今やるべきことをやるって決めたんだ』
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