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第23話

探索 Ⅲ
七森 瑞樹
七森 瑞樹
何かしら・・・・・・
赤いカバーのついた、可愛らしい猫の手帳
表に猫のイラストがプリントされている。まみさんのもので間違いなさそうね・・・・・・
ボールペンも、ついてる
水色のシンプルなボールペン
輪っかが手帳の外側についていて、クリップを引っ掛けられていた
私はそれを、パラパラと開く
それは、手帳と言うよりも日記帳だった
この屋敷に来る前から、ずっとずっとつけられている
1番初めのページには、桃矢との初デートについて
間違いない・・・・・・2人は、付き合ってたんだわ
さらにめくっていくと、すぐに白紙になった
少し戻れば、書き殴ったようにぐちゃぐちゃの字で、このゲームについて書かれていた
『もう嫌』
『こんなゲーム早く終わってしまえばいいのに』
『また1人死んだ。でも桃矢は生きてるから安心』
『私わかってる。呪われし者だって』
『このカードが呪われし者ものだって美波に教えられたから』
『美波はゲーム経験者だって』



『ついに覚醒しちゃった』
『桃矢は霊能者だから私の敵になった』
『このまま私が死ねば桃矢は助かる』
『だから私、諦める』
『陣営の勝利とかどうでもいい。私は桃矢を救いたい』
『最後の人狼でよかったよ』
『ほんの1週間のカレカノだけど、桃矢と幼なじみでよかった』
『桃矢と付き合えてよかった』
『じゃあね』



『この日記を読んでくれた人がいるなら、お願い、このゲームを終わらせて』
『紗奈は殺しても復活する。あの子は不死身』
『ここまで私たちを連れてきたのは───だから』
『屋敷からは出られない。出ようとして1人が死んだ』
『きっとゲームが終われば、出れる』
『けど出れるのは1人だけ』
『私が知ってるのはこれくらい』
『もし私が、これを読むに相応しいと思った人がここを訪れたら私は歓迎します』
『幽霊になっても、私はここで参加者を見守り続ける』
『だから、ひとりじゃないよ』
『さようなら、私の15年の人生』
『さようなら、桃矢』
『お願い、救って』





それで、日記は終わっていた
知らないうちに頬を伝っていた涙を拭う
まみさんは、桃矢を助けるために・・・・・・処刑、されたの?
処刑を決めたのは、きっと桃矢
霊能者だから・・・・・・処刑者を決める役割があるから
霊能者をしたことがあるから、今までの一連の流れを知っていて・・・・・・
七森 瑞樹
七森 瑞樹
こんなの、ひどいわ・・・・・・
彼が体験した苦痛は、計り知れない
まみさんが背負った覚悟も、計り知れない
でも、こんなゲームごときで、失っていい命なわけがないじゃない
それは、今回のみんなも同じこと
七森 瑞樹
七森 瑞樹
終わらせたい・・・・・・けど
どうやって───────?

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りぃあ
りぃあ
ファンタジー・ホラー好きな人見知り(遠回しに言ってるけどコミュ障)です。 小説素人で更新は亀さん。他のアプリでも小説執筆中ですがペンネームは違います。 お気に入り登録・フォロー・コメント・いいねしてくれると嬉しいです。 LJC。 フォロバ100% 最近はYouTube好き。 好きなもの→バンドリ・人狼ジャッジメント・ボカロ・アニソン・魔法とかそーゆー系・グロいの(幽霊とかは無理)・HIMEHINA・KUN・まーしー。・黒澤まどか&弟の姉 涙脆いです。すぐ泣きます。 男の子より女の子が好きです。 『1%でも成功する可能性があるのなら、私はそれに賭けるよ。諦めるのが一番ダメなことだから。奇跡を願わない限り、幸福は訪れないってわかってるから。だから私は、今やるべきことをやるって決めたんだ』
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