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第34話

四日目の夜
翔を処刑した、その日の夜


私は襲撃の準備をしていた
どうやら、狼はある特定の時間しか、襲撃はできないみたい
部屋に帰ると、テーブルの上に鍵と、説明書きが置かれてあった
夜の2時から3時の1時間のみ行動可能
そして襲撃する時は、この鍵をこの人の部屋に内側からかけること
そうすることで、その部屋全体が防音の箱のように、音を外に漏れなくするらしい
だから今まで、一切気づかなかったのね
悲鳴にも、何にも
七森 瑞樹
七森 瑞樹
行きましょうか
ゆっくりと扉を開け、廊下に誰もいないか確認する
さすがにこの時間に外に出る人はいないみたい
まあ、どちらかといえば出させないかもしれないわね
私は迷わず、一番端にある部屋───佳乃の部屋に向かった
呪われし者のカードをポケットに入れて
佳乃の部屋の前に立つ
音を立てないようにドアを開き、足を踏み入れた
後ろ手でドアを閉め、手探りで鍵をかける
佳乃は、ベッドですやすやと寝ていた
───この時間まで起きてるはずないわよね
そう呟き、私はベッドに近づいた
かつ、と足音が響くが、気づく気配は一切ない
体を丸めて、可愛らしく寝る佳乃
その寝顔を、今から恐怖に突き落としてあげるわ
ぴょこんと飛び出た耳と尾
これを見て、彼女はどんな反応をするかしら
宮田 佳乃
宮田 佳乃
んんぅ・・・・・・
掛け布団を巻き込みながら、ころんと壁の方に寝返りを打つ
さあ・・・・・・殺戮の時間よ
七森 瑞樹
七森 瑞樹
寝たままで構わないわ
ベッドに片足の膝をのせ、体重をかける
ぎしっとベッドが鳴るが、起きる気配は一切ない
体を乗り出して、佳乃の肩に触れた
くっと唇を噛み締めて、一気に体をひきよせる
宮田 佳乃
宮田 佳乃
ふ・・・・・・ん?
引き寄せた直後、佳乃が目を覚ます
ぼぅっとした寝ぼけまなこで私を見た
七森 瑞樹
七森 瑞樹
あら、起きたのね
にっこりと笑って見せると、ぽかーんと固まっていた佳乃が状況を理解したかのように目を見開いた
宮田 佳乃
宮田 佳乃
みず・・・・・・き?なんで?あなたが私の部屋に
七森 瑞樹
七森 瑞樹
だって、私が人狼だからよ
宮田 佳乃
宮田 佳乃
え?でもあなたは確定市民のはずじゃ・・・・・・まさか
七森 瑞樹
七森 瑞樹
そうよ、覚醒したの。私は呪われし者だったのよ
宮田 佳乃
宮田 佳乃
っ!
佳乃は自身の肩を掴んでいる私の手を掴んで剥がそうとする
けれど、非力な彼女では、人狼になって人間離れした力を手に入れた私にとって
力のない、小動物のようなものだわ
七森 瑞樹
七森 瑞樹
無駄よ。大人しく死になさい
最期の言葉を告げて、私は静かに、目に涙を溜めた佳乃の顔を視界の端に捉えて
私は体を引き寄せ、静かに肩に噛み付いた
私の顔や体、そして服に、噴き出した真っ赤な血が花のように彩る
宮田 佳乃
宮田 佳乃
ひぅ・・・・・・あがっ
痛みにもだえるように、体中に力をいれて暴れようとするのを、私は力づくでベッドに押さえつけた
宮田 佳乃
宮田 佳乃
が・・・・・・っ、ああ!
七森 瑞樹
七森 瑞樹
仕方ないわね

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りぃあ
りぃあ
ファンタジー・ホラー好きな人見知り(遠回しに言ってるけどコミュ障)です。 小説素人で更新は亀さん。他のアプリでも小説執筆中ですがペンネームは違います。 お気に入り登録・フォロー・コメント・いいねしてくれると嬉しいです。 LJC。 フォロバ100% 最近はYouTube好き。 好きなもの→バンドリ・人狼ジャッジメント・ボカロ・アニソン・魔法とかそーゆー系・グロいの(幽霊とかは無理)・HIMEHINA・KUN・まーしー。・黒澤まどか&弟の姉 涙脆いです。すぐ泣きます。 男の子より女の子が好きです。 『1%でも成功する可能性があるのなら、私はそれに賭けるよ。諦めるのが一番ダメなことだから。奇跡を願わない限り、幸福は訪れないってわかってるから。だから私は、今やるべきことをやるって決めたんだ』
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