無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第29話

三日目の夜 Ⅰ
七森 瑞樹
七森 瑞樹
っもうやだ
議論が終わり、私は言えないまま終わった手帳を持ってすぐに部屋に戻った
まみさんが命懸けで遺してくれたものなのに・・・・・・
何かのヒントになるって、思ったのに
今日しか言えるタイミングはない
私が死んでしまえば、この手帳はみんなの手に渡らないままだ
もしかしたら、紗奈によって処理されるという場合もある
それに今の私は確定で市民陣営
格好の襲撃対象だわ
死ぬ確率は高いのに
七森 瑞樹
七森 瑞樹
もう終わりかしら・・・・・・
震える足を必死に支えて、私はベッドに横になった





☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆




かたかた・・・・・・がたっ
七森 瑞樹
七森 瑞樹
っ?!
物音がしてはっと目が覚める
つい寝てしまった
ドアを見ると、ドアノブがゆっくりと回った時だった
ノブが下に下がり、そしてドアを開かれる
そこから現れたのは
木下 翔
木下 翔
こんばんは、お邪魔しますよ
七森 瑞樹
七森 瑞樹
翔・・・・・・
狼の耳を生やした、翔だった
七森 瑞樹
七森 瑞樹
まさか、あなたが人狼?
ベッドの上で後ずさりすると、彼は一度ため息をついて中に足を踏み入れた
持っていた鍵らしきもので、器用に鍵穴を見ずに鍵をかけた
かちゃり、と音がする
閉じ込められた?
木下 翔
木下 翔
大人しく噛まれてください。さっさと終わらせたい主義なので
にやりと不敵に笑う


初めて見る彼の笑顔は、背筋が凍るほど怖いものだった
かつ、と足音を響かせて、私の方に近づいてくる
やだ・・・・・・嫌よ
七森 瑞樹
七森 瑞樹
まだ、死にたくない・・・・・・っ!
けれど、狭い部屋に、逃げ場はなかった
憔悴しきった顔の私がいるベッドの上に乗りかかる
体を収めるスペースがなくなって、ベッドに仰向けに倒れ込んだ
その上に翔が乗りかかる形になる
木下 翔
木下 翔
では、大人しく死んでもらいますよ
私の肩を掴み、ゆっくりと持ち上げた
翔の顔との距離がどんどん縮まる
そしてそのまま、翔は私の首筋に歯を突き立て、噛み付いた
ビリビリと、熱い痛みが首筋を襲った
どくん、と脈が波打つ
翔の尖った歯が、私の頸動脈を突き破る
七森 瑞樹
七森 瑞樹
は・・・・・・っ
想像を絶する鋭い痛みが貫いた
意識が朦朧としていく
脈がいつになく早い
部屋が、白いシーツが、一瞬で紅色に染まっていく
身体中が熱い
熱くてたまらない
心臓の奥底で、眠っていた何かが目を覚ました気がした
七森 瑞樹
七森 瑞樹
う・・・・・・あぁっ!
たまらず、私は絶叫した
身体の熱さは冷めることはない
次第に、視界が黒に覆われた





何が、起きたの?
私、生きてるの?
翔に襲撃されて、意識を失って
はっと、目を覚ます
七森 瑞樹
七森 瑞樹
生きてる・・・・・・
紅いベッドの上で私は気絶していた
これほど出血したのに、生きてるなんて

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

りぃあ
りぃあ
ファンタジー・ホラー好きな人見知り(遠回しに言ってるけどコミュ障)です。 小説素人で更新は亀さん。他のアプリでも小説執筆中ですがペンネームは違います。 お気に入り登録・フォロー・コメント・いいねしてくれると嬉しいです。 LJC。 フォロバ100% 最近はYouTube好き。 好きなもの→バンドリ・人狼ジャッジメント・ボカロ・アニソン・魔法とかそーゆー系・グロいの(幽霊とかは無理)・HIMEHINA・KUN・まーしー。・黒澤まどか&弟の姉 涙脆いです。すぐ泣きます。 男の子より女の子が好きです。 『1%でも成功する可能性があるのなら、私はそれに賭けるよ。諦めるのが一番ダメなことだから。奇跡を願わない限り、幸福は訪れないってわかってるから。だから私は、今やるべきことをやるって決めたんだ』
ホラーの作品もっと見る
公式作品もっと見る