無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第22話

探索 Ⅱ
七森 瑞樹
七森 瑞樹
あった・・・・・・2人の、名前
向かい合っていた、部屋同士
それは、廊下の端にあった
女子の列に『Mami』
男子の列に『Toya』
さっき、桃矢が死に際に口にした名前は、『まみ』
多分、以前このゲームに、桃矢は参加していた
それを隠していたのは、もしかすればゲームマスターからの指示かもしれない
でも情報を僅かながら教えていたのは、彼なりの謝罪か、懺悔か
それとも・・・・・・彼女を守りきれなかった後悔
いずれにせよ、桃矢はこのゲームで、大切な人を亡くしたのね
そしてきっと、そのゲームの最後の生き残り・・・・・・
そう、哀しい過去を思い描いた、その時
ぎいぃぃぃぃぃ・・・・・・
何かが軋む音がした
はっと、桃矢のネームプレートから視線を外し、後ろを見てみると
さっきまで閉じていたはずの、まみさんの部屋のドアが、僅かに開いていた
背筋に寒気が走る
でも、まるでそれは、私にここへおいでと手招きをするかのように思えた
七森 瑞樹
七森 瑞樹
・・・・・・
他の人の部屋に入るのは、禁止
でもそれで、何かしらペナルティが課せられるとは、あの紙には書いてなかった
・・・・・・ここは、他の人の部屋じゃない
他の人が、使ってた部屋だから
屁理屈のように理由付けして、私は部屋に足を踏み入れた
私が部屋に入ると、またぱたんとドアが閉まる
でも、閉じこめられたわけじゃないみたい
もしここに閉じこめる気なら、目的が理解不能だわ
そう思い、部屋を探索する
内装も何もかも、私が過ごしている部屋と全くおなじ
ベッドの上には何も無い。ただ綺麗に、整然と整えられている
そしてテーブルに置かれた、一枚の封筒
────これが、まみさんの、カード?
役職のカードに触れてしまえば、電流が流れてしまう
私は封筒を手に取り、カードに触れないように気をつけながら注意深くカードを取り出した
少しだけ見えるカードに描かれているのは、女性のカードではなかった
市民、では無い・・・・・・
でも、これ以上取り出すことは不可能
何かないかしら・・・・・・
部屋の中を見渡すと、近くにティッシュペーパーがあるのを見つけた
数枚取って、私は少しだけはみ出ているカードを、ティッシュ越しに取った
そのカードには
七森 瑞樹
七森 瑞樹
狼と・・・・・・女性?
女性が憂いげに俯き、その女性の首にまとわりつくように狼がいるカード
もしかして、これが、呪われし者のカード?
人狼、ではない。もしくは狂信者?
少なくとも市民陣営ではなさそうね。あるとしても狂信者か呪われし者の二択だわ
カードを元に戻して、私はテーブルの引き出しを漁る
大きい引き出しを引くと、そこには一つの手帳が入っていた

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

りぃあ
りぃあ
ファンタジー・ホラー好きな人見知り(遠回しに言ってるけどコミュ障)です。 小説素人で更新は亀さん。他のアプリでも小説執筆中ですがペンネームは違います。 お気に入り登録・フォロー・コメント・いいねしてくれると嬉しいです。 LJC。 フォロバ100% 最近はYouTube好き。 好きなもの→バンドリ・人狼ジャッジメント・ボカロ・アニソン・魔法とかそーゆー系・グロいの(幽霊とかは無理)・HIMEHINA・KUN・まーしー。・黒澤まどか&弟の姉 涙脆いです。すぐ泣きます。 男の子より女の子が好きです。 『1%でも成功する可能性があるのなら、私はそれに賭けるよ。諦めるのが一番ダメなことだから。奇跡を願わない限り、幸福は訪れないってわかってるから。だから私は、今やるべきことをやるって決めたんだ』
ホラーの作品もっと見る
公式作品もっと見る