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第11話

あの時②
『せかいじゅーう、どこだーあって・・・』

午後の音楽室。
元気一杯の生徒の声が響く。

有名な歌。
はじめの伴奏を聞いただけでみんな歌いだしちゃった。

もちろん私も。

最後のしめのピアノの音が消える。

先生はピアノの椅子から立ち上がり、

「はーい静かに~」

と言った。

「この曲を皆さんは今度の音楽朝礼で歌います!そこで、今年からピアノの伴奏のオーディションをしたいと思います!」

「「えー!!」」

みんなが驚く。

そのなかで私は一人胸を踊らせた。

「ピアノの伴奏は学年に一人しか選ばれません。だから弾いてみたいって言う人は授業が終わったあとに先生に楽譜をもらってオーディションの日まで頑張って練習してください」

弾きたい。

純粋にそう思った。



授業後

「緋色!教室戻ろ!」

親友の梨子が私のところへ来た。

梨子は幼稚園の頃からの幼なじみ。

引っ込み思案な私をいつも引っ張ってくれた。

「あ、あのね。ちょっと先生に楽譜をもらって来てもいいかな?」

私は梨子にそういった。

「楽譜?あぁ!音楽朝礼の?緋色上手いもんね!いいよ。私も行く~」

そう言って私たちはピアノのそばにいる先生へ駆け寄った。

「先生。楽譜をもらってもいいですか?」

私は恐る恐るたずねた。

先生は振り返って私たちを見て、

「いいよ~!ちょっと待ってね!」

と言って、普段生徒が入れない奥の部屋へと入っていった。

少したって、

「おまたせ~」

といいながら出てきて、私と梨子に一部ずつ楽譜を渡した。

「えっ私いらない・・・」

梨子の声は先生に聞こえず、

「そろそろチャイムがなっちゃうわ!あなたたちも急ぎなさい!」

といい、また奥の部屋へと入っていった。

「・・・これ、どーしよう」

梨子は楽譜を見つめて言った。

私は、梨子に言った。

「梨子も上手いんだしやってみなよ!オーディションだから誰だってやってもいいんだし!一緒に練習しよ!」

この言葉がのちに私を苦しめるとは知らずに。


とも
とも
少し幼い感じの設定に感じますが小六です。

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