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第14話

あの時⑤
浮かれ気分のまま次の日が来た。

昨日の夜、メールで梨子から

『明日、委員会で早くいかないといけないから先に行くね』

とメールが来た。

私は疑問も持たず

『分かった』

と返事をした。


一人の登校は久しぶりだった。

教室に入り、いつも通り目があった友達に

「おはよう!」

と声をかける。

でも、

目、そらされた・・・?

聞こえなかっただけかもしれない。

私は他の子にも声をかけてみた。

なのに・・・

誰も返事をしてくれない。

私は先に学校に着いて友達と話している梨子に、

「梨子、おはよう。あのさ、なんかみんな無視してくるんだけどなんか知らない?」

と言った。

梨子は私をちらっと見たあと、すぐそっぽ向いて

「知らない。ってか私に話しかけてる暇あるんだったらピアノの練習でもしたらどうですか~?」

と言ってきた。

私はなにがなんだか分からなくなった。

なんで?どうして?

私が何かした?

私はその日一日一人で過ごした。

放課後。家に帰ろうと下駄箱で靴を履き替えているとき話し声が聞こえた。

「ねぇねぇ。長岡さんって自分が絶対オーディション受かる自信があったから江坂さんをオーディションに誘ったらしいよ~w
あと、なんか寺田さんが好きな東条くんをタブらかしてるらしいww」

私は、驚いて何も考えられなかった。

この話し声はこれから私の耳に染み付いて離れなくなる。

自信があったわけじゃない。
梨子を誘ったのもそんな理由じゃない。
東条くんをタブらかしてないんかない。

寺田美羽てらだみう。クラスのヒエラルキーで言うとトップ中のトップ。
家がお金持ちで可愛い。
自分に自信があって何事にも積極的でよく委員長とかをしている。

東条奏とうじょうかなでくん。同じ読書クラブの友達。
本の趣味がよく合ってたまに貸し借りをする。
それだけの仲。
なのに・・・

私は昨日の天国から一気に地獄の底に突き落とされたような気がした。

神様。

オーディションに受かる代償がこんなことなんて聞いてない。

聞いてないよ・・・


それから私はずっと卒業まで一人で過ごした。

物を隠されたりすることなんて何度もあった。
教室で大きな声で悪口言われることもあった。

弱かった私はやり返したり言い返したりすることなんて出来なかった。

担任の先生は一人でいる私に

「お友達と仲良くしましょうね」 

と事情も知らずに言ってきた。

私は学校に味方なんていなかった。

でも、休むことはしなかった。

弟が不登校の上に私まで不登校になってしまったらおばあちゃんが心配する。

それだけはダメ。

第一休むことで負けた気がするから。

私は毎日ちゃんと学校に行き授業をうけた。

音楽朝礼もきちんと成功させた。

そして、

もう誰も信じないと決めた。



とも
とも
少し長くなってしまいましたがこれで回想終了です。

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