道枝side
駿「え、すごい!かっこい〜!」
恭「そう?笑やってみるか?」
駿「いいの!?」
恭「はい、どーぞ。ここはこーしてこれをこーすると右に曲がるから」
病院で目が覚めた日から大吾くんの紹介で少しずつ仲良くなった高橋くん
最初は敬語だったけど最近は仲良くなってきてタメでも話せるぐらい仲良くなった
駿「ねね!高橋くん」
恭「それやめない?恭平にしよーや」
駿「きょう…へい?」
恭「そうそう、ていうか駿佑ってまつ毛長いな」
駿「そう…かな」
恭「学校の女子よりも美形やわ笑」
駿「びけい?」
恭「ん?あー綺麗って意味ね」
駿「綺麗…でも体に傷あるし綺麗とは言えないよ。顔も醜いってあの人言ってた」
恭「そんなこtっ…」
謙「そんなことないっ!!!」
駿「…へっ?」
長尾side
駿「それでね高橋くん色々教えてくれたのっ!」
最近駿の口からは恭平くんの話題しか出ない
しかも、駿が恭平くんの話をするたびに胸がぎゅっと苦しくなる
この感情は恋なんだろうか…
それで今日もまた病室にお見舞いに行こうとしたら
恭「ん?あー綺麗って意味ね」
美形の言葉を説明してて
駿「綺麗…でも体に傷あるし綺麗とは言えないよ。顔も見にくいってあの人も言ってた」
そう駿が言った声が聞こえて気付けばドアを開けて
謙「そんなことないっ!!!」
って叫んでた
恭「…謙杜?」
謙「あ、ごめん。つい会話が聞こえて…」
駿「…そうなんだ。ありがとう謙杜」
恭「そういや謙杜この前言ってたゲームのアプリ入れた?」
謙「あ、まだだった」
恭「じゃあ、次会う時までにやっといて〜。じゃあ駿佑お大事に」
駿「あ、うん!きょ…へいありがと」
謙「……恭平くんのこと高橋くんって呼んでなかったっけ。」
駿「きょぅへいがこうやって呼んで?って」
なんでこんなにモヤっとするんだろう
…そういえば。。
謙「そういえば駿覚えてる…?」
駿「何を、?」
謙「“好きを教える”って言ってたの」
駿「覚えてるよっ!!また教えてくれる?」
謙「じゃあ。今日から復活だ〜!」
好きを教える前に…自分が駿を好きになっちゃうなんて。
こうなったからには駿に僕を意識させるしかない!
駿「…あのね、謙杜。僕行ってみたい場所があるんだけど」
謙「どこ?」
駿「ゲームセンター?ってところに行きたいのっ!」
謙「ぇえ?」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。