良「西畑社長?着きましたよ」
大「えぇー……俺こんなん初めてなんやけど(小声」
コソッと正門に耳打ちすると
良「大丈夫です!ファッションセンスがありそうに見えない社長のために店員の方が選んでくれてますよ?」
コイツ今バカにしたな
大「…はいはい」
店に入ろうとした時だった
「おぉーすげぇ…」
大「…ん?」
たぶん高校生の男の子がおれのことをじーっと見ながらすごいと言ってきたから
良「…知り合い?(小声」
大「…いや、?」
誰だ、アイツは。
「あ、すいませんっ!つい、へへ笑」
チャラい…チャラすぎる。
「いやぁーなんかバーンってしててドーンってしてんのになんかちっちゃくなってて面白くて」
…ん?いや、待て。今、何回擬音出てきた?
良「ちょっと君。名前は?」
「え、?あぁ、高橋恭平って言います!高3っす!」
大「いや、別に学年まで聞いてないけど…」
恭「でも、西畑社長ってもっとこうシュッとというか細かったような…」
大「はぁ?俺が太ってるt…え。君ちょっと待って」
恭「…?俺はずっとここにいますけど?」
大「あ、いやそういう意味じゃなくて!」
「何あれ?高校生と大人?」
「喧嘩かしら…」
良「ちょっと目立ちますよ!」
大「あ、君も中にっ!!」
恭「え、あ。ぇ!?」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。