駿「誰からでした?もしかして大吾くん?」
流「あ、いや。謙杜…から」
駿「あぁ、そう…ですよね」
「ちなみになんだったんですか?」
流「えっと…今どこにいる?って」
駿「今?」
流「屋上近くの階段にいるよ…っと」
「でもどうしたんだろ」
駿「それも気になるけど…まずは大吾くんのことです!」
「流星くん何か知ってますよね!?さっき聞いた時目が泳いでましたし」
流「それは、、その。なんというか、」
謙「いたーー!!!ってあれ?駿もいた」
流「けん…と」
謙「あ、これ!!これについて聞きたくて!」
そう言って唐突に現れた謙杜が見せてきた画面に書いてあったのは
『西畑カンパニー 次期社長は次男の西畑大吾』
『西畑グループを救った救世主登場か!』
駿「なに…これ。大吾くんなの…?これ。」
流「……」
謙「流星くん、昨日会ってたんでしょ?何か知らないかなって」
駿「それ、僕も聞いててっ!」
流「知ってるよ。でも、僕もよくわかってないの」
駿「それってどういう…」
もう隠せないし、僕も相談したい
その気持ちが勝って、2人に昨日の話をなるべく伝わるように話した
駿「そんな話…聞いたことなかった」
流「多分大ちゃんも忘れたい過去だったんだと思う」
「だけど、こんないきなりっ…」
謙「…流星くん、、」
謙「あれ?でも駿はどうなってんの今?」
「1人でくらすにもお金は?」
駿「あ、一応お金は払い続けてくれてる…けど」
「一人暮らしは、ちょっと不安な状態みたいな感じ」
謙「ふーん…駿の家って広い?」
駿「え?まぁ広いって言えるかはわかんないけど。2人は余裕で暮らせるぐらいかなぁ…」
謙「え、じゃあ泊まりに行っていい?」
駿「え?」
謙「友達の家泊まったことないんだよね!」
流「ちょ、すとーっぷ!え?大ちゃんは?謙杜結局何しにきたの?」
謙「あぁ、大吾さん?っていう人のことを伝えにきたかっただけ」
駿「別にいいよ?僕も気になる、お泊まり?会」
謙「おぉ!やった〜!」
流「…じゃあ、その時に詳しく話そ?大ちゃんのことも含めて」
謙「え、流星くんも泊まりにくるの?」
流「みっちーだめ?」
駿「全然大丈夫で…」
謙「…駿。いろいろ教えるには人がいないほうがいいと思うけどな?」
駿「そうなの?」
謙「そう!」
流「なっ…!謙杜、みっちーに何を吹き込んでんの!!」
駿「…僕何も吹かれてないよ?」
流「あ、いや。そういうことじゃなくて…」
謙「じゃあ、今週の土曜と日曜家行くから地図送っといてね!」
流「あ、けんとっ!」
駿「ふふ笑流星くんにも送っておきますね」
流「あぁ、ごめん。ありがとう…」
駿「でも…ほんとに大吾くん大丈夫かなぁ」
流「とにかく大人になれば会えると思うから!がんばろみっちー!」
駿「そうですね!」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!