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第1話

sg * アイスアメリカーノ
5,001
2022/08/15 14:00










仕事が一段落ついて

給湯室のドアをゆっくり開けると



すでに誰かがいるのが見える。












u
お疲れ様です









顔も確認しないで会釈をして

通り過ぎようとすると







sg
sg
お疲れ様ㅎㅎ

















聞こえたその声に息が止まるかと思った、、、


















振り向くと



飲み物を片手に

首を傾けて私の方を見ている。












まさかスングァン先輩がいるとは思わなかったから

一瞬動きが止まったと思う。




いや、絶対止まった。




だから先輩は私の事を見ているんじゃ、、、?















u
あの...先輩?



sg
sg
あ!やっぱりそうだ!ㅎㅎ
u
??
sg
sg
あなたちゃん髪の色変えたよね?
u
はい。
昨日仕事帰りにㅎㅎ
sg
sg
だよね!
sg
sg
そうかな?って思ったんだけど
向こうの部屋の照明だと
わかりづらくてㅎㅎ













すごい










前の髪色に少しピンクを混ぜた色にしたけど

色味はそこまで変わってないのに、、、






現に仲が良いチュニにさえまだ気づかれてない。









u
先輩、よく気づきましたねㅎㅎ
sg
sg
そりゃ気づくよㅎㅎㅎ
向こうの部屋だと確信なかっただけ
u
気づいたの、
先輩がたぶん1番ですよ?
sg
sg
え⁈本当?










驚いて丸くした目が私と合うと




慌てたように

ストローを咥えた。










その姿も可愛いㅎㅎ










こんな些細な変化に気づいてくれるなんて


よく見てくれてるのかな






なんて思いたくなる。














私の方がスングァン先輩の事を

見ているだろうけど。
















その今飲んでいるアイスアメリカーノは無糖







スマホの待ち受けは同じ部署のバーノン先輩







時々使うシャーペンは

私も使っているのと同じゼブラのシャーペンだ。



















スングァン先輩の新しい発見をする度に


私の気持ちも高まる。









自分と同じ何かを発見する時は特に











u
今日も暑いですね〜ㅠ













でも残念な事を知ってしまう時がもある。













sg
sg
本当;
あなたちゃん、水分しっかり取りなね?
u
はーいㅎㅎ






そう言われて


私の手に持っているミルクとガムシロを入れた

アイスアメリカーノを飲んだ。








sg
sg
良い飲みっぷりだねㅋㅋㅋ
u
お酒みたいな言い方
やめて下さいよㅎㅎㅎ










先輩は無糖のアイスアメリカーノ、、、













前にバーノン君と話している時に




"アイスアメリカーノに

ガムシロを入れるなんて有り得ない"




なんて言葉を聞いてしまった。
















u
先輩も水分補給して
倒れないようにして下さいよㅎㅎ

sg
sg
はいはいㅎㅎㅎ








返事をしつつも


口にしていたアイスアメリカーノは

あまり減っていない。












u
先輩、飲んでます...?
sg
sg
飲んでますよ〜ㅎ
u
減ってませんけどㅎㅎ
sg
sg
もう、うるさいよ//
sg
sg
ほら、仕事戻るよ?
u
はーい








親切に開けてくれたドアを通ると






長く伸びた廊下から

こっちに歩いてくるソクミン先輩が見える。











dk
dk
やー!
スングァナとあなたちゃん!








まだ近くとは言えない距離に


大きく響く声












会社でこんな声を張るのはソクミン先輩ぐらいㅎ










何かいい事があったのか



いつも以上にニコニコの笑顔の気がする。

















sg
sg
ちょ、もっと静かにしなきゃ!

dk
dk
え〜ㅎㅎㅎ

sg
sg
、、、何?
dk
dk
何も言ってないけどㅋㅋ





揶揄うソクミン先輩と目が合うと


ソクミン先輩の口角がどんどん上がって伸びていく。









u
な、、なんですか?
dk
dk
な〜んも ♪
u
さっきからずっと笑ってますけど
dk
dk
俺元々こういう顔だも〜んㅎㅎ







そう言われたらいつも笑顔だし

その通りと言えばその通りなんだけど、、、、









sg
sg
あ、ヒョン
sg
sg
この残りあげる







手に持ってたアイスアメリカーノを

胸のところに押し付けるように渡した。







スングァン先輩


あまり飲んでないのにソクミン先輩にあげるの?







dk
dk
また?
sg
sg
しっ!!






スングァン先輩の

綺麗な細長い人差し指が


ソクミン先輩の唇に当てられた。















sg
sg
ほら!もう行くよ!
あなたちゃん!
u
あっ....









また口を開こうとした

ソクミン先輩から逃げるように




咄嗟に私の手を握ったスングァン先輩の手。














いつも綺麗に女の人並に手入れされているなと


見ていたけど






握られると皮膚は少し硬くて


ちゃんと男の人の手してる、、、


















ヤバい








見た目とのギャップがある感触と


スングァン先輩に手を握られている

目に映る絵に





すごいドキドキする

































sg
sg
全く...本当あのヒョンすぐ余計な事言おうとする....
sg
sg
いい?あなたちゃん、
あのヒョンの言う事はまともに...

sg
sg
って、
sg
sg
えっ⁈ちょっと大丈夫⁈











大丈夫なはずがない










今も握られる手がある限り





















u
先輩...手....



sg
sg
あっ、、
sg
sg
ご...ごめん









すぐにパッと離された手に


まだ残るスングァン先輩の手の感触










言わなきゃ良かったなんて思うのは



言ってからの後悔








こんな事二度とないのに、、、、


























____  翌日 ____ 














u
はぁ....










自然と漏れる溜め息

















デスクから立ち上がって


お手洗いに行き、








大きな鏡に写し出される自分を見ると


更に大きな溜め息が出る。




















昨日はあれから



スングァン先輩と目が合えばすぐに晒されたり、





話かけられても 



要件だけ伝えられると

小走りで逃げるように立ち去られた。











先輩に避けられているとしか思えない。

















甘い物でも飲んで気を和ませようと


給湯室へ向かうとちょうどドアが開いた。

















もしかして、、、、!


























dk
dk
お!あなたちゃ〜ん!











てっきりスングァン先輩だと思った、、、、











u
(なんだ...)









スングァン先輩だったとしても、




どう話しかければいいのかわからず

困ってただろうけど






それでもスングァン先輩の姿が現れるのを期待した。















dk
dk
ちょっとあなたちゃん、
ひどくない?ㅠㅠ
u
え⁈
u
あ、ソクミン先輩
お疲れ様です;


dk
dk
僕が出てきた瞬間
そんな鼻で溜め息つかないでよね!
u
違うんです;
ちょっと色々考え事して出ただけで
ソクミン先輩に対してじゃないんです;
dk
dk
へぇ〜ㅎㅎ







昨日と同じ


何かを言いたくて堪らない顔してる











怖いなー、、、、













dk
dk
誰か違う人が出て来るの想像した?ㅎ
u
ちっ、、違います!!









やっぱり怖かった、ソクミン先輩










仕事で関わる時はすごく優しいのに


まだニヤニヤしてる、、、、








dk
dk
あ、そうそう
dk
dk
喉乾いたんでしょ?
dk
dk
これ、
スングァンから貰ったの
あなたちゃんにそのままあげる♪
u
え!!いや、それは...
dk
dk
まだ僕口つけてないから安心して?ㅎㅎ
u
いえ、そういう問題じゃなくて;
dk
dk
大丈夫だから!
u
えー...何が大丈夫なんですか?ㅠㅠ








dk
dk
ㅎㅎ
dk
dk
じゃあね☆














え?




何、今の?

















なんか微妙な間があったし






鉛筆で書いたように目が細くなった

満面の笑みだったし






グッドポーズして立ち去られたし













どうしよう、この飲み物、、、、、


















捨てるのもなんか出来ないしとりあえず


これを持ってデスクに戻ろう。



















sg
sg
あ、
u
あ...









廊下を歩く途中で


ばったりスングァン先輩に出くわした。














u
お疲れ様です
sg
sg
う、うん
sg
sg
お疲れ様








やっぱりスングァン先輩と会ったからといって


何か上手い言葉が出るわけではなかった。











スングァン先輩どこか遠くを見てるし




歩き方がなんだかぎこちない
















そのぎこちない歩き方につられてなのか



私までぎこちなくなっていく。
















u
あ、先輩
u
これ....
sg
sg
え⁈くれるの?






口元を隠して喜んでいるように見えるって事は

私、避けられてるわけではないのかな?











でも




これはちょっと違うんですよ、先輩














u
あげるというか
返すというか...
sg
sg
??
u
ソクミン先輩にさっき会って
スングァン先輩の飲み物渡されたんです







u
、、、先輩?







口を開けたままフリーズした先輩












自分があげた飲み物が戻ってきた事


そんなに驚いた?















u
私無糖は飲めないし
先輩にお返ししますㅎㅎ
sg
sg
の、、、飲めるから!








u
、、、はい?
sg
sg
それガムシロ入ってる
u
え...?
だってスングァン先輩
アメリカーノはいつも無糖ですよね?














こんなに顔を真っ赤にした先輩を見るのは初めてだ。












sg
sg
どこかの誰かさんが
いつも飲み物甘くするから
どんなのかなって思っただけ!
u
先輩それって...













sg
sg
あ〜〜...もう、ほら!
仕事戻るよ!

















ほっぺに両手を当てながら


早歩きで先を行く先輩は












もしかして











もしかするのかもしれない



















u
スングァン先輩
待ってくださいㅎㅎ















                  ......fin






リクエストいただいたお話でした(´ . .̫ . `)

ぶーちゃんのお話との事でしたが
こんな感じでどうでしょうか?

あなたちゃんとぶーちゃんは果たして
どちらの方が相手の事を
よく見てるんでしょうね( *´꒳`*)ムフフ

この次もリクエストのお話を書こうと思います


が!←


もしかしたら
先に夏のお話を書くかもしれません(´ . .̫ . `)

まだ書き始めてないので
その時の気分でよろしくお願いします((何が

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