第77話

jh * Dream ③
7,086
2021/11/27 12:00






ゆっくり近づいてくるジョンハン君に

思わず緊張のあまり視線を下に向けると




ジョンハン君が口を開いた。












jh
jh
無理そうかな...?
jh
jh
嫌だったら気にしないで
はっきり言ってくれて
いいんだからね?ㅎ
u
違うの!
嫌いなんかじゃない...
むしろその逆
jh
jh
その逆って?







目線だけ上に上げると

キョトンとした顔で私の顔を見ている。




私の言った言葉の意味

きっとわかっているはずなのに。










u
す...好きです、私も。
ジョンハン君の事...//






言うのが恥ずかしくて




体操服の裾を握りしめて

目を瞑って答えたから、





ジョンハン君がどんな反応を

したかわからないけど






握りしめた拳を温かい手で覆われて




jh
jh
へへっ//
良かった〜





目を開けると今まで見たことのない


少し照れ臭そうに口元が緩むジョンハン君の顔。










覆われた手がキュッと握りしめられると

体操服の裾から離れて




私の指と



ジョンハン君の

骨張って少しゴツゴツしている指が絡み合う。













心臓の音が速い



目の下が焼けるように熱くなる













好きな人に触れられると

こんな風になるなんて知らなかった。
















jh
jh
今日、一緒に帰れる?
u
うん
u
あっ、やっぱダメ...
jh
jh
そっか;
じゃあ明日は?
u
あ...えっとね、
付き合う事学校の人には
知られたくないの。
だから一緒に帰るのは...
jh
jh
、、、なんで?
u
私、
ジョンハン君に釣り合わないから
みんなが知ったら
ジョンハン君悪く言われちゃう










もう一つの理由は言わなかった。






お互いが好きとわかってから

言ったら嫌われちゃうかもしれないと思うと


言えなかった。








卑怯で弱虫な私。












jh
jh
、、、釣り合うって何?
俺があなたちゃんの事好きで
あなたちゃんも俺の事が好きなのに
関係ある?






眉毛を下げて


悲しげな表情を見せる。








u
ごめんね
嫌だったら..
jh
jh
嫌じゃないけど
みんなの前で堂々と付き合いたい
気持ちはあるよ?
jh
jh
だけどあなたちゃんが
嫌ならみんなには言わない




jh
jh
じゃあさ、
朝少し早く家を出て
みんなが登校する時間まで
一緒にいるのは...ダメかな?
u
それなら...!!
jh
jh
へへっ、良かった//
jh
jh
そしたら明日から一緒に行こ?
あなたちゃん、
俺と同じ方面の電車だよね?
u
えっ!
よく知ってるね?
jh
jh
そりゃあ、好きだからㅎㅎ
u
////










私の初恋









叶わないであろう相手に恋をして


思いもせず実った。












jh
jh
戻ろっか
u
うん!








校舎に戻る時は距離を空ける。














学校では私とジョンハン君は必要以上に話さない。


目が合うとお互い微笑み返す。














今までと変わった事は










毎朝早く行ってベンチしかない

小さな公園で座ってお話して、





夜お互いの都合が合えば

ジョンハン君が家の下まで来てくれる。














2人きりの時間は少ないけど


それだけでも幸せ。






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