意識が戻った時にはもう手遅れ、視界は真っ暗で何も見えなかった。
手と足は縄で拘束されている。
口を塞がれていないのは不幸中の幸いだった。
あなた「…っ、、」
頭がガンガンする。
今は何時だろう。
もう抗争は始まっているのか
柚葉は大丈夫なのか。
そんなことで頭がいっぱいだった。
コツコツコツコツ
誰かが近寄ってくる音がする。
あなた「…っ稀咲、」
稀咲「お前はこれからの俺の"計画"に不必要だ」
稀咲「お前らここで、消えてもらう。」
あなた「あ"?お前なんかにやられるわけねぇだろ」
稀咲「…あん、あとは任せたぞ」
あん「りょーかーい」
稀咲はそう言って静かに姿を消した。
あん「ねぇあなたちゃん?」
あなた「…なんだよ、」
あん「うざいんだけど。」
あなた「…は?唐突すぎだろ馬鹿かお前」
あん「な"っ…!あんた、、、いらないのよ。私達の"計画"にも、なにもかも」
あなた「知らねぇよそんなの」
…計画ってなんだ、、
あん「ふっまぁいいわ。万次郎がね、あなたちゃんの事しか考えてなくて私を見てくれないの」
あん「そんなの、邪魔でしかないじゃない」
あん「だから、ここで死んで?」
ははは、、理不尽すぎて笑えるぜ
あなた「やってみろよwww絶対ぇ出来ねぇだろうけどよ?wwww」
あん「…っ、!あんた、とことん嫌いだわ。」
ガンッッッ
ドゴッッ
グギッッ
グサッッ
あなた「…っ、、」
容赦ねぇなこいつ、、
あん「はぁ、はぁ、、、しん、だ…?」
…こいつ体力ねぇのな
ま、死んだフリしとくかぁ、
あなた「………………」
あん「ふっ、ざまぁみやがれ」
あん「見つけて貰えるまでそこで死んでるがいいわ」
そう言ってあんはその場から姿を消した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。