私がいじめられる原因となったのは、4月の自己紹介での学活の授業でだった。
ヒソヒソクラスメイトが話していたけれど、そのときは気にしなかった。
本格的に授業が始まり、発表などを積極的にしていた。答えもすぐわかった。クラスメイトより、ただ頭がいいだけ。それだけなのに…
休み時間。教室の隅っこに集まっていた人気女子グループから聞こえた。その一言。
クスクスと笑い声。
これだから、頭が悪い奴は。考えることが低すぎる。
私は、いつも通り勉強をしていて、そう言った。
それからというもの、色々悪口を言われ続けた。私は、言い返したけど、ずっと続くから精神的に疲れた。
そして、ついに不登校となってしまった。私は、部屋から一歩も出ずに勉強をする日々。不登校だからって、ダラダラはしない。あいつらのせいで成績が落ちるのは嫌だから。不登校になったおかげで朝昼晩ずーと勉強ができる。だが、朝には〝心の相談員〟という肩書きだけの年老いた女性教師が来る。
怒りだす。めっちゃウザい。
義務教育だからなに?
学校に行かなくたって、塾でも家でも勉強はできる。集団行動の練習ってよく言うけど、社会では集団行動をしない仕事だってあるだろ。
毎日これの繰り返しだ。あの教師もよく来るよねー。諦めれば良いのに。そして、夜には担任と学年主任が来る。
またそれかよ。来ないって心の相談員に言っただろ。聞いてねぇーのか。
うっぜぇぇーーーーー!
あいつらが待ってるわけないじゃん!
は?なに言ってんの。マイナス思考じゃねぇーし。事実を言ってんだろうが。あー、腹が立つ。
私は、逃げるようにして自分の部屋に戻った。そして、ベットに潜り込んだ。
目が覚めた。教師どもは帰っただろうか。てか、今何時……夜中の2時か。
どうやったら、楽になれるのだろう。心の相談員も担任も学年主任もあいつらもいなくなるには…。
ボソッと呟いた。我ながら、いい名案。この世に未練はないし、死んだひいお祖父様や犬にも会いたい。あー、そうだ。明日、おばあ様の家に行って、近くの橋から飛び降りよーと。ちょー楽しみ
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作者です。
主人公は、口が悪いですかご了承ください。不快に思われた方はごめんなさい。
主人公は、ものすごく口が悪い子です。性格も悪いです。でも、仲良しな人には優しいです。
1話は、しょーたんはまだです。ごめんなさい。
ではでは!(^-^)/!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。