〈あなたサイド〉
肩を叩かれ振り替えると…………!
「君が…………あなたさん、だっけ?同じ4番。よろしく。」
『あ、はいっ!』
えっと、この人……
「あぁ、俺英太ね。瀬見英太。」
あ、だよね!白鳥沢の!
『瀬見先輩ですね!あ、私花咲あなたです!』
「ん。」
不格好な挨拶をしたその人は多分3年生、かな?デカイから((
「はーい、じゃあ一番から順番に行きますよー!」
あれ??
『あの………』
「ん?なに?」
瀬見さんに聞いてみよう。
『人、少なくありません?強制参加では……?』
「あぁ。クジで「オバケ役」っていうのもあるんだよ。3分の1はそうなんじゃねーかな?」
『へ、へぇ…………』
よかった、オバケ役じゃなくてッッ
「はーい、じゃあ4番さんいってらっしゃーい!」
はぁぁぁ
回ってきてしまった……………
「大丈夫?もしかして苦手?」
『はへっ!?そ、そんなことっ!?』
「そう、ならいいけど。」
あぁ、なんて優しいんだ…………
そう思いながら一歩一歩進んだ先に最初のトラップが…………!!
「「わーっ!!!!」」
『にゃーーー!?!?!?』
思わず瀬見先輩の腕に捕まる
「はっ!?えっ!?」
『あ、すみませっ!』
あわてて離す。
「あ、ううん、全然。」
まぁそれよか……………
『侑先輩に倫先輩ぃぃぃ!!』
コノヤロー!!
怖いじゃねーかッッ
「ん?なにwあなたって怖いの苦手だっけ??w」
倫先輩に超ニヤニヤして言われた
『んなわけ!!』
「ほんまかぁ?」
治先輩までニヤニヤ!?
「はいはいお前ら後輩いじめなーい」
瀬見先輩が止めにはいってくれた(?)
「じゃああなた、次行こうか。」
『で、ですねッ』
そのときの倫先輩と治先輩が悔しそうな顔をしていたのは知らなかったあなたでした。
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〈瀬見サイド〉
んー、なんだろね。
反応可愛いよね、あなたって。
勝手に名前呼びしてるけどいっか。
「「わーっ!!!!」」
うぉっ!?!?
あ、なんだ脅かし役の………
ってんっ!?!?
あなたが俺の腕に!?
やべぇなんか照れるべ…………
『あ、すみませっ!』
「あ、いや全然。」
ほんとに。嫌じゃなかった。
なんでだろ?
まぁいーか。
2年生の2人とあなたがちょい言い合ってる。
はぁ………
「はいはいお前ら後輩いじめなーい」
よしっと。
「じゃあ行くか。」
振り替えるとその2人はなんだか納得いってなさそうな顔してる。
でも別にカンケーないし。
ちょっとしたチャンスだよね、コレ。
ん、あれ?なんのチャンスだろ。
まぁいーか。
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およおよ??セミセミにもLOVE!な訪れか??
「うるせーよ?な??」ニコォッ
ひぃぃ!
あーこわいこわーい(棒)
「おい(棒)が見えるぞ?」
あ、失礼失礼。
あー次の話もたのしみねー!
ではばいちゃ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。