〈あなたサイド〉
「ナイッシュー!」
ボールの音といろんな人の声が響く体育館。
「「着替えてきました~!」」
そういって入ってくる双子の先輩。
今日は見学のため、壁の方にもたれている。
「あなたちゃん、俺の超カッコいいセットアップ見せたるでなー!!」
と元気良く手を降ってくる侑先輩。
『あ、はいはーい、見てまーす』
と適当にあしらう私。
バコンッ!
テキトーに返事した次の瞬間、私はその綺麗なセットアップに圧倒されてしまった。
「大丈夫??」
そう言われて声のする方へ顔を傾けると
『あ、倫先輩。』
「ずっと固まってるけど。もうすぐHRだし、朝練終わるよ。」
え!?もうそんな時間!?
あ、体育館誰もいない。
『倫先輩、もう着替えてたんですか!?』
「…………今?」
う”っ………………
「一緒に行く?」
そう言われて
『あ、はい!』
つい返事してしまったが、一緒に行くことが
どれだけキケンだったか、私にはまだ知るよしも無かった…………
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何がキケン、なのでしょ!
では次であいましよー!by作者
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。