〈あなたサイド〉
「あなたやないか!」
『あ!アランくんやぁぁぁ!!』
ピョンピョンッ!
アラン君を見つけ、走って向かう。
さっきまであの先輩二人に無理矢理連れてこられた時とは大違いの態度。
そこで双子の先輩が‥‥‥‥‥
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〈侑サイド〉
『あ、アランくんやぁぁぁ!!』
そういって飛び付く女の子。
なんや?俺らにはそんな反応しなかったクセに。
まさかカノジョ??いやいや、まさかなぁ。
思わずポロッと口から出た言葉。
「「二人は付き合ってるんっ!?」」
お?サムとかぶった。
きょとんとしてるあなたちゃん。
大笑いしてるアランくん。
は?どーゆーことや??
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〈あなたサイド〉
………双子の先輩が私とアランくんの関係を聞いてきた。
はぁぁぁ。何って…………………
『アランくんとは親戚、ですけど?』
そういうと呆気なく黙る双子。
ほかのバレー部、員?は発狂している。
「アランくんの親戚ぃぃぃ!?」
双子の金髪の方の人がいう。
それにアランくんが
「そーやで?悪いか??」
と反論。
銀髪の方の人が
「だってぜんっぜんちゃいますやん!!」
と、言う。
「なにがや!失礼な双子やなぁ!」
と、アランくん。
なんだか馬鹿馬鹿しくなってため息。
すると皆がこっちを向く。
そこに紛れて聞こえる女の人達の声。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。