第2話

スイミングスクール
1,419
2018/08/21 16:01
あなた
ハァッ...ハァッ...やっと着いた


市民プールの端っこにある自転車を止める
エリアにママチャリを置く。
あなた
ハァッ...あれ?もう1台ある


いつも自転車置き場はガラリとしていて、
ここを利用するのはいつも私くらい。




なのに今日は、私の乗ってきた自転車とは
全く異なる自転車が1台止まっていて...
あなた
小学生?...にしてはちょっとでかいか


中学生も有り得るけど、そこにあるのは
カッコイイ白のマウンテンバイク...。



高さ的にも子どもが乗りこなせる
ものじゃないと悟る。



市民プールの中にはジムも入ってるからきっと
部活やってる人とか鍛えにきたのかな?って



自分の乗ってきた不細工なママチャリとそのイケメンなマウンテンバイクを隣合わせに並べるのはとても自虐的な気がして私はその自転車から遠ざけてママチャリを止めることにした。





こういう所が子どもっぽいって友達とか
お母さんに知られたら言われそうだ。



でも、気にしちゃうんだから仕方ない。



私はスマホの時計を気にしながら
市民プールの中に入った。



水着を着なくてもプールの所まで入っていい
ルールになっているここのスイミングスクール。



だからいつも私は、頑張ってる翔ちゃんの姿を見たいがためにいつもプールの中までおしかけていた。

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