┈┈┈┈キーン コーン カーン コーン ッ
昨日の記憶が頭の中に鮮明に残っている。
さて、どうしたらいいものか。
結局あの後は、家が逆方向って事で
すぐ別れたけど...。
自転車に乗る姿も変に見惚れちゃうし、
「じゃあまたね!」の一言に冷静に保つのが
しんどくて...完全に恋してしまったのだ。
友達の声にボヤーっと返事をすれば
当たり前に心配される。
私が彼のことを考えるのに費やす時間は、
世間の時の流れに追いついていない。
慌てて帰る準備をしていると
数人の友達に手を引かれてその場を後にする
今日は翔ちゃんのスイミングスクールが
ないから、プールに行くことはない。
JKっぽく放課後にたまるのはそういった場所だ。
ゲーセンについてプリクラを撮るなり喋るなり...
普段なら絶対しないUFOキャッチャーの
エリアに行けば...
普段から意識してるせいか、簡単に
その存在に気づいてしまった。
何が嫌だって先に見つけてしまったこと...
数人の男子に紛れて、有岡くんは
ちゃんと男子高校生をやっていた。
多分、あっちが先に気づいてたら何の気
なしに声を掛けてくれるんだろうけど...
冷静に考えて無理すぎる。
声を掛けるなんて難易度が高すぎるのだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。