第23話

会いたいが止まらない
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2018/08/16 14:21
母親
あなたーっ、今日も翔ちゃん迎えに
行ってきてね?
あなた
はーいっ、行ってきまーす!


スクール鞄を肩にぶら下げ、つま先を
トントンしてローファーを履く。




毎回、毎回、昨日の事は夢だったんじゃないかって...
朝が来るたび、頭がリセットしようと頑張るのだ。




外に出ると朝だというのに、もう太陽は
ジリジリ暑さにくっついて、とても快晴。



今日はプール日和だな、なんて。




子ども達が喜んでいる姿を思い浮かべて
少し自分も嬉しくなった。




思えば有岡くんと会うのはいつも放課後...




今頃、有岡くんは何をしているのだろう。




いつもの白いマウンテンバイクに乗って
学校に向かっているのだろうか。




その前に朝は強い?弱い?
寝坊とかするのかな?
想像はとても自由だ。




寝癖をつけた彼を思い浮かべては
自分の変態加減に少し引いてしまう。


あなた
私・・・最近やばいかもっ


何がやばいって、まず男子と触れ合うのも
久しぶりだっていうのに


その男子にコロッと落ちちゃったこと。



好きな人が出来るなんていつぶりだろう。




それを思った時、随分と恋愛して
なかったんだなぁ、と改めて実感する。

あなた
はぁ、今日は水曜だから
有岡くんいるよね


シフトを把握しているかのようで自分が
ストーカー化してないか心配になる。




有岡くんって、私のことどう思ってるんだろう...。


スマホを取り出して昨日のトーク画面を開いた。





約束通り、帰ったあとすぐに連絡入れたのに...
彼の返事は来ていない。




.....なんなら、まだ未読のままである。

あなた
そのまま寝ちゃったのかな?


いつもビックリマーク付きの返事か
スタンプを送ってくれるのに...


それだけでかなり落ち込んでしまう。





彼がいつもマメにスマホをチェックしてる
なんて保証はどこにもないのに



昨日の出来事を振り返っては
一人で反省を繰り返す。

あなた
私、何もしてないよね?


変なところが鈍感とよく周りに言われるから、
気づかないうちに何か彼の気に触ることを
言ってしまったんじゃないかって...。



でも、帰る時は普通だった。




連絡ちょうだいって言ったのも有岡くんだし...
やっぱり、私の考えすぎだろうか。

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