第32話

気持ちがわからない
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2018/08/17 16:39


でも山田くんが全部悪いとか
いうとそうじゃない。



少なからず、私も絡んでいるわけで、



.....自業自得なのだ。
あなた
·····でも、山田くんの一途なとこ、
いいと思うよ?


変なフォローを入れた自分が憎い。



山田くんはまた力なく笑った。

涼介
振った男によく言えるよな


それを言われたら何も言い返せない。



また無責任な事を言ってしまったのだ。

あなた
·····なんか、ごめん
涼介
お前、何回俺に謝るわけ?
もう聞き飽きたんだけど


聞き飽きるくらい、私は無意識に
謝っていたのだろうか····



分からない。記憶がない。思い出せない。

涼介
お前、癖になってねぇ?
あなた
····癖?


不思議だけど、癖って自覚がないものが多い。



それを指摘された時、変にゾワっとする。

涼介
好きって言ったらごめん、付き合ってって言ってもごめん、ちょっと話聞いてもごめん、名前呼んでもごめん、本当舐めてんのかよって話だわ


その目力で私に穴が開くんじゃ
ないかって思うくらい。

あなた
····ごめん
涼介
ほら、それだって。謝って解決したいと
思ったらそうはいかねぇからな?


彼はまた、すごい所を突いてくる。



もう心ごと砕けて形をなくしそうだ。

あなた
だって····解決したいんだもん
涼介
そうしないと大ちゃんと距離
縮まらねぇもんな


荒くぶつかるその言葉に否定ができないのは、
嫌になるくらい当たっているから。




だって好きに認めてもらう
理由なんて必要はないはすだ。




なのになんでこんな事態を招いているのか...

涼介
2人が誰を好きになろうと勝手だ····けど


山田くんが分からない。



分からない自分がもっと分からない。

涼介
両思いなんて····俺は認めねぇから


そのままその場から姿を消した山田くん。




好きな事に理解とか、それがないと
マトモに恋愛もできないのだろうか。




どうしたらいいのか一人で悩んでいた。





山田くんの気持ちが分からないの
だからどうする事も出来ない。





こんな時にも私は、好きな人に
頼ってみたくなるんだ。






彼だったら、なんて答えを出すのか...

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