するとあなたはメモ帳にまた何かを書き始めた。
「ありがとう!実はさっき怖い夢見たから寝られなかっただけなの。あ、でもさっきの事は伝えて欲しかった。」
「私にとっての大切な人が死んじゃう夢。」
それが俺だったらな……って、何考えてるんだ。
「まだ内緒!私にやるべき事を全部終わらせたらいつか教えてあげるよ。」
「やるべき事、沢山あるの。だから時間掛かる。」
「ありがとう!」
ホンットに可愛い!!!
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あれ、ここは…?
ピラッ……
「嫌い。」
パシッ…
手を伸ばしても弾かれた。
俺からあなたが離れていく……
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あなたは……!?
なんで急にあんな夢を…
さっきあなたに怖い夢見るなって言ったのに…
ギュウ……
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!