第32話

Episode 32
3,128
2020/07/07 10:52
月島蛍
月島蛍
ほら、早く来てよ
風邪引いちゃうでしょ
私
体は自分で洗えるよ…!
月島蛍
月島蛍
僕が洗いたい
私
恥ずかしいからあんまり見ないならいいよ
月島蛍
月島蛍
うん、任せて
ボディータオルを泡立てて、優しく私の体を洗ってくれる蛍。
優しく洗ってくれてるし、目も逸らしてくれてるからそれはそれでいいんだけど、体に蛍の指が触れる度、ビクビクしてしまう。
月島蛍
月島蛍
ねぇ、体反応させすぎじゃない?
私
そんなこと、ないよ…
月島蛍
月島蛍
僕が触れる度にビクビクさせて、誘ってる?
私
そんな訳ないじゃん…
月島蛍
月島蛍
きっともう濡れてるんだろうね
私
なっ、何言ってんの!
月島蛍
月島蛍
でも、事実でしょ?
そう言いながら、私の体をツーっとなぞる。
ただなぞられているだけなのに、私の口からは甘い声が漏れた。
私
ンァッ…蛍…
月島蛍
月島蛍
体なぞっただけでしょ?
何感じてるの?
私
感じてないっ…ンンッ…
月島蛍
月島蛍
これ以上は僕が持たないからやめた
私
やめちゃうの…?
月島蛍
月島蛍
だって、止まらなくなっちゃうし
足治るまではお預けだね
私についた泡を流しながら、蛍がそう言った。
エッチしたいとかじゃないけど、もう少しだけイチャイチャしたいって思ってしまう。
そんなこと、口にするのも恥ずかしいし敢えては言わないけどね。
月島蛍
月島蛍
お風呂上がったらイチャイチャする?
私
したい、です…
月島蛍
月島蛍
ん、いいよ
たくさんイチャイチャしよ
私
うん…!
月島蛍
月島蛍
もちろん、無理しない程度にだけど
私
分かってます…!
私の思いを察したかのように蛍がそう言い、私はルンルン気分でお風呂を後にした。

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