第61話

Episode 61
2,137
2020/10/26 15:37
マネージャーとしてバレー部に入部して数ヶ月、だんだんマネージャーの仕事に慣れてきた。
澤村 大地
澤村 大地
ちょっといいか?
私
はい、どうかしましたか?
澤村 大地
澤村 大地
いつも、作ってくれるノートを知り合いが見たんだけど…
アナリストになってみないか、って誘われてさ
私
アナリスト、ですか…?
澤村 大地
澤村 大地
おう、その観察力を活かしていけると思うぞ
清水 潔子
清水 潔子
私も応援するよ
谷地 仁花
谷地 仁花
観察力、並外れてるから…!
私
少し、考えてみますね
大地さんから言われた内容を、頭の中でもう一度考える。
確かに憧れがある職業ではあるが、こんな観察力で務めるのかな。
とりあえず、さっき貰ったパンフレットに書いてあった講習に参加してから決めよう。
そのためには、まず蛍に言わなきゃ。
私
蛍、今いい?
月島蛍
月島蛍
どうしたの
私
今度、アナリストの講習会行こうと思ってるんだけど、私できるかな?
月島蛍
月島蛍
ずば抜けた観察力持ってるんだし、自信持っていいんじゃない
私
それじゃあ、参加してくるね
月島蛍
月島蛍
ちゃんと勉強してくるんだよ
私
わかってる!
蛍からも応援してもらったし、アナリストの講習会頑張らないと。
高校卒業してもバレー続けたいって、蛍が言ってたし、その時に私もアナリストになれてたらいいな。
こうして、高校1年生の秋口に私の決意は固まった。
その数年後、世界的に有名なアナリストになることを私たちはまだ知らない。

プリ小説オーディオドラマ