あれ…ない…
週明け、学校に着いて下駄箱を開けると、そこにあるはずの上靴はなかった。
どうしたの
あ、上靴家に忘れてきちゃって…
何やってんの
とりあえず、職員室でスリッパ借りてくる
僕も行く
咄嗟に家に忘れた、と嘘をついたが先週の金曜日に私は上靴を持ち帰っていない。
蛍は鋭いから、嘘がバレないか心配だ。
あのさ、僕のバレーシューズ貸す?
でも、蛍部活あるじゃん
部活前に返してもらえばなんとかなる
ほんとにいいの…?
うん、いいよ
急遽、蛍からバレーシューズを借りることになり、今日はスリッパで過ごす羽目にならなくて良さそうだ。
それにしても、私の上靴どこいっちゃったんだろ。
あ、蛍くんおはよう!
今日もかっこいいね!
……
ねぇねぇ、今度バレー部の見学行ってもいい!?
私も行きたい!
…行こ
うん…!
蛍に腕を引っ張られて、後を付いていくと、2人は、私のことをずっと睨んでいた。
チッ
去り際に舌打ちをされて振り返ると、2人はもう既に教室を出た後だった。
あぁいうのほんとめんどくさい
蛍かっこいいから、仕方ないよ
どうせ上辺だけしか見てないんでしょ、あいつら
珍しく怒ってるね
朝からうざい
せっかく気分上がってたのに、全部台無し
なんかいいことあったの?
自分より大きいサイズの俺のシューズ履いて、カポカポ変な音出してるの見てたらなんかテンション上がった
それは…悪口?
まさか
珍しく蛍が声を出して笑った。
上靴がなくなったことと、あの2人に睨まれたことはちょっと気になるけど、まぁいっか。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。