第3話

Episode 3
6,508
2021/01/12 13:21
蛍 side
私
ねぇ、蛍
今日の帰りアイス食べよ?
月島蛍
月島蛍
うん、いいよ
私
やった!
僕の目の前で楽しそうにはしゃぐあなたとは、中2の時から付き合っている。
みんな驚くけど、告白したのは僕の方だ。
こんな可愛い子、自分のものにしたいって思うのが普通でしょ。
私
蛍、食べづらくない?
月島蛍
月島蛍
僕は全然大丈夫だけど…
私
なら良かった!
月島蛍
月島蛍
かわい…
私
ふぇ!?
月島蛍
月島蛍
いや、なんでもない
太陽のような笑顔を浮かべて笑うのを見て、思わず可愛いって口走ってしまった。
普段あんまり可愛いとか好きとか言わないけど、ちゃんと両想いってことを知ってるから、あなたは何も言ってこない。
月島蛍
月島蛍
ねぇ、未だに人参嫌いなの?
私
そ、そんなことないよ…?
月島蛍
月島蛍
だって、人参だけ残ってる
人参が嫌いなのが、バレバレだ。
そんな会話をしていると、西谷さんの元気な声がした。
西谷夕
西谷夕
あれ、月島ー!
月島蛍
月島蛍
西谷さん…どうしたんですか?
西谷夕
西谷夕
屋上来たらお前がいたから声掛けた!
月島蛍
月島蛍
あの…今癒されてる途中なんですけど…
西谷夕
西谷夕
相変わらず、可愛い彼女だな!
月島蛍
月島蛍
そんなの、当たり前です
西谷夕
西谷夕
じゃあ、俺戻るわ!
月島蛍
月島蛍
はい、お疲れ様です
西谷夕
西谷夕
お疲れ!
西谷さんは、今日も元気だ。
まぁ、元気じゃない時があったら逆に見てみたいけど。
そんなことより。
月島蛍
月島蛍
人参、食べた?
私
もちろん…!
月島蛍
月島蛍
僕が西谷さんと話してる間に、こっそり弁当箱しまったでしょ
私
そ、そんなことは…
月島蛍
月島蛍
じゃあ、見せて
私
ごめんなさい、食べてません…
月島蛍
月島蛍
だと思った
人参嫌い克服するまで、キスしないからね
私
うぅ…
ちょっと意地悪だと思ったけど、落ち込んでる顔が可愛いから、もっと意地悪したくなる。
僕ってドSなのかも。

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