ほんと、蛍は心配性なんだから。
言われた通り大人しくしてないと、すごい怒られるから今日は大人しくしておこう。
玄関に向かってそう叫び、訪問者を確認して驚いた。
蛍以外の男の人が家に上がるなんて初めてだから、めちゃくちゃ緊張する。
リビングに案内してソファーに座ってもらい、私はお茶の用意をしにキッチンへ向かった。
蛍がリビングに戻っていき、2人の話し声が聞こえてきた。
最近はハーブティーにハマってるんだけど、あれは好き嫌いが分かれるから冷やしてあった麦茶を用意した。
お盆を持ってくれてる蛍の後ろをひょこひょこ歩いていると、菅原先輩に笑われた。
やっぱり、蛍がドSって分かりやすいのかな?
まぁ、ドMには見えないよね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。