第5話

2度目の強襲
1,432
2018/08/23 05:04
現在私はトロスト区にいる。
シエナ
お腹すいたぁ……
その時。




ドゴォォン!!!!



シエナ
え……
私は絶句した。



見上げた空には、超大型巨人の姿があった。



バキバキッ!



シエナ
っ!こいつ、固定砲台を!?
エレン
訓練兵34班戦闘用意!
エレン
これはチャンスだ!絶対逃がすなぁ!!
刃を握る手が震える。

次は、私が「殺る」
殺ってやる!!
シエナ
うぉぉぉぉおおお!!
捉えた!




ジュゥゥゥゥ




超大型巨人のうなじから、蒸気が噴き出した。
シエナ
なっ、熱っ!?
手応えがない……外したっていうの?



いや違う……消えた!?
コニー
シエナ、お前が倒しちまったのか!?
シエナ
違う!5年前と同じ……ヤツは突然現れて、突然消えた!
トーマス
そんな事話してる場合か!
もう壁は壊されちまったんだ!早く塞がないと、巨人たちがはいってくるぞ!
上官
おい訓練兵!何をしている!超大型巨人出現時の作戦は既に開始している!お前達は1度本部にもどれ!
訓練兵
は!
──本部──
エレン
アルミン!大丈夫か!?
ボンベの準備をするアルミンの手が震えている。
アルミン
だっ大丈夫だ!こんなの…すぐに治まる!
アルミン
し、しかしまずいぞ……現状では、縦8メートルもの穴を塞ぐ技術は無い……
正直私も、困惑し、焦っていた。

そんなアルミンを見ていられなくて、私は外に出た。
最も経験が豊富な調査兵団は出払っている。
だから、今街を守ることが出来るのは、駐屯兵団と私たち訓練兵だけ。
住民の避難が完全に完了するまで、私たちは決して逃げる訳には行かない。

そして私はエレン達と同じ班となり、中衛部を担当することになった。
ジャン
くそっ!なんで今日なんだ!
明日から内地行きだったってのに!
ジャンの叫び声。
先輩達の動揺した声。


そして聞こえる、ミカサの「死なないで」という言葉。
シエナ
兄さん、見てて。私は必ず、兄さんの仇を打つから…




そして私達は、突然の初陣を迎えたのだった。

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