…そう無邪気に笑って、買い物に出て…
それからなかなか帰ってこなかった。
さすがにこれはおかしい…そう思って、連絡してみても繋がらない。
だから俺は探しに行こうと思った。
そしたら俺の携帯が鳴ったんだ。
電話の主は、あなたのお母さんだったんだ
お母さんは、今にも泣きそうな、震えた声で言ったんだ
「あなたが交通事故に巻き込まれて、〇〇病院に搬送された。急いで来て!」
そして俺は急いで病院に行った。
あなたは変わり果てた姿で横たわっていた。
この時意識は少しあったんだ
俺が来たことにあなたも気づいてくれて、変わり果てた笑顔で俺の名前を呼んだんだ
そう言って渡してきたのは1冊の分厚い日記帳だった。
その言葉を最後にあなたは意識を失い、手術室へと向かった。
そして、あなたは意識がないまま手術室から出てきて
医者からはもう目は覚まさないかもしれないと言われた
そしてあなたと会話も出来ない、笑顔も交わせない…
そんな生活が始まったんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。