俺たちは結婚式についてを考えていた。
ウェディングドレスにタキシード…
披露宴のことなど…
とても色々夢が膨らんでいた。
そしてやっとウェディングドレスが決まって、俺のタキシードも決まって…
そう。
すとぷりメンバーみんなから「式には呼んでくれ」と言われている。
俺にとってはみんな身内なんだから、呼ばないなんて、選択肢はない。
そんな感じで、色んなことを考えて、決めて、
結婚式がすごく楽しみだ。
でもちょっとだけ気がかりなことがある。
あなたがいない時だけ、ある人が俺に詰め寄っくる
そんなこと言われても俺はあなたに一途だから
絶対揺らいだりなんかしない。
ウェディングプランナーさんが急に転びそうになって、それをつい受け止めてしまった。
さらにそれをあなたに見られてしまった。
俺はすぐにウェディングプランナーさんの体から手を離し、あなたに状況説明するも、あなたは少し泣きそうになっていた。
しかもその現場をウエディングプランナーさんは笑ってみていた。
そして帰る時は2人気まずい空気が流れていた
家に着いてもあなたは俺の事全然見てくれなくて。
そう言うあなたの顔は悲しげな笑顔だった。
こんな顔させるために結婚したわけじゃないのに…
まさか結婚して早々こんな事になるなんて…
でも…まずはあのウェディングプランナーさんのことで苦情みたいなの入れるべきかな。
きっとそしたらプランナーさんが変わるだろう。
あとはあなたの問題だ…
1人になりたいって言ってるけど…
でも…ちょっと悪いけど部屋に行ってみることにした。
あなたの声は元気がなかった。
あなたは黙って俯いて話を聞いている。
その言葉を聞くとあなたはぱっと顔を上げた。
びっくりしたような顔で
それを聞いたあなたは少し申し訳なさそうな顔をした。
嫉妬か…かわいいな
そう思いながら思いっきり抱きしめた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!