結局放送はジェルくんを俺の家に呼んですることにした。
ジェルくんも尚斗に会いたがってたし、ちょうど良かったかな
あなたも嬉しそうな顔をしてる
そう言いながらササッとお茶とお菓子を出してジェルくんをもてなす
尚斗もジェルくんが来たのが嬉しいのか、ジェルくんにぴったりくっついている。
尚斗は色んなおもちゃをリビングまで持ってきて...
あー、これ散らかるやつだw
そう言いながら尚斗とジェルくんが遊び出す
俺とあなたはそんな2人を微笑ましげに見つめる
あれ、待って、なんか忘れてるような......
そうだ!
企画...
1番忘れちゃいけないことなはずなのになw
大人のお悩み相談か......
俺、尚斗いるけどやっちゃっていい事なのだろうか
チラチラとあなたに視線を送ってみる
あなたは視線に気づくも、笑い返してくるだけだ
...そうだ、あなたはちょっと鈍感なんだった
口で言わなきゃいけないかぁ
うん、尚斗も可愛い
そうか、尚斗に聞かせなければ...いいの...か?
でもでも...なんか罪悪感があるな
ジェルくんも分かってくれてよかったぁ...
...でもなぁ、健全になる気がしないんだよな
ってか健全な大人のお悩み相談ってなんだ
まあ、放送始まらなきゃわかんないし
俺たちの枠まであと1時間
いつの間にクッキーを焼いたのか分からないけど
手作りクッキーを手渡してくれた
そう言って、後ろから俺に抱きついてきた
この感覚...
すごく久しぶりだ
同棲している当初からあなたは、
俺の出る枠の前は頑張れって言って後ろから抱きついてくる
そう言って優しい眼差しでジェルくんが見つめてくるの
少しだけ恥ずかしいけど
それ以上に嬉しさがあって
頑張ろうって思える。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。