そして...
みんなで夜遅くまで飲み会気分ではしゃいで
朝方みんなが帰った。
俺とあなたは片付けに追われていた
そんな俺の頭の中には
放送の時、あなたの名前をポロってしまった
その事ばかりが占領していた
いつ言うべきだろうか。
うーん...
怒られてるとこ尚斗に見られたくないなぁなんて謎の意地があって
そしたら、2人きりの今、言うしかないんじゃないかな...
あなたはそう言った時も明るいんだなぁ...
俺は怒られる覚悟で下を向いた
あなたの顔を見て話せないの...
俺って意外に弱虫...?
でもあなたは明るかった。
顔をあげるとあなたは優しい笑顔で俺を見つめていた
怒らずにそう話してくれるあなた。
そこでまた一段と笑顔になって喋るあなた
ほんとにそう思う。
ずっと前からそう思ってる。
俺にはもったいないくらいにいい人...
優しい人だって
そうやって言ってくれるとこ
結婚してからもどんどんあなたの事が好きになってく。
もう、どうしよう
いますぐ抱きしめたい
そう思ったら、すぐに体は動いて、
力強くあなたを抱きしめていた。
抱きしめたら不意にあなたがそう言った。
本当は怒りたい気持ちもあったのかな
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。