第7話

呼び出しと忘れ物
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2020/07/16 12:18
私と未来ちゃんは、一緒に帰ることにした
荷物をまとめて持ち、学校を出る
その時
吉沢亮
あなた!
あ、ごめん、呼び捨てしちゃって
今、ちょっといい?
あなた

あ…、はい
未来ちゃん、先に帰ってていいよ

志田未来
大丈夫
私、用事とかもないし、待ってるよ
あなた

え、でも、どれだけ時間かかるか分からないから

吉沢亮
大丈夫、すぐ終わると思うんで
あなた

あ、はい

私は、その人に連れられて、生徒会室に来た
あなた

えーっと…、何をすれば…

吉沢亮
あ、ちょっとこれ書いてくれるかな
生徒会の人ら、なんか字が汚い人ばかりで、字が綺麗な人いたら教えてくれって言われて、君は字が綺麗って聞いてたから
あなた

あ、そんなに字綺麗じゃないですけど
で、えーっと、何を書くんですか?

吉沢亮
あ、ここに、これを写していってくれたら
真裏から、分かりやすく指を指して教えてくれるのはいいんだけれども、なんか、手が、私の右と左を覆ってる感じで、バックハグみたいになってるんですけど!
本人も、気づいてないわけ、ないよね
あなた

あ、あの、すみません、お名前は…

吉沢亮
あ、言ってなかったかな、吉沢亮
あなた

あ、ありがとうございます

吉沢亮
何に対しての感謝なのかよく分からないけど、まあ、どういたしまして
やっと、バックハグ状態から解放された
教えてくれたところまでは書けた
あなた

あの…、この後は…

吉沢亮
ん?
あー、もう、そこまででいいよ
友達も待ってるだろうし
うん、綺麗な字だね
あなた

あ、ありがとう…ございます
じゃあ、さようなら

私は生徒会室を出た
その頃
中村倫也
ねえねえ、あなたどこか知らない?
小芝風花
あなたなら、新しく友達ができたから、仲を深めるために一緒に帰ることにしたって連絡あったよ
神木隆之介
何のためかまで伝えるんだ、細かっww
中村倫也
あっそう
神木隆之介
っていうか、あなたに何か用事あったの?倫君
中村倫也
いや、何か、これ、あの、シャーペン落ちてて、あなた忘れてるから
小芝風花
えー、倫兄優しー!
中村倫也
風花、代わりに渡しといて
小芝風花
自分で渡しなよー、私用事あって忙しいのー
中村倫也
用事あったらもうとっくに帰ってるだろ
こんな完全下校ギリギリまで学校にいるはずねえだろ
神木隆之介
え、何、急に推理みたいなの始めて怖いんですけど
背筋がゾクゾクっと
中村倫也
とにかく、風花が渡してこい
小芝風花
何でそんな私に押し付けるのー
もう分かったよー
神木隆之介
2人とも、俺の事なんか無視してない?ww
中村倫也
ん?リュウ、なんか言ったのか?
神木隆之介
全然聞いてないのかよww
小芝風花
あなたー!
あなた

ん?風花、どうしたの?

小芝風花
これこれ、忘れてたってー
あなた

あ、ありがとうー
忘れたことも忘れてたー

小芝風花
あっ、友達?
あなた

うん

志田未来
あ、志田未来って言います、風花さんですか?
小芝風花
そーだよ!敬語じゃなくていいよー
同じクラスだし、仲良くしよーね、未来ちゃん
志田未来
うん、ありがとう、風花ちゃん
あんなこんなで、3人で帰ることにした

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