俺はなぜか血塗れの刀を持って立っていた
右も左も分からない場所で
ポツンと立っていると思っていた
少し目を凝らすと兄貴やヅラ等、戦友が同じく血にまみれて倒れている
詰まり、俺のこの刀で切ったのだ
仲間の一人が俺に向かってそう言った
覚えていない
何故、何故…何故だ
俺だって参ってんだよ
そう思っていると兄貴達の死体がピクリと動いた気がした
まだ、まだ生きてる…!
………は?
違う、
違う、違う
違う、違う…違うんだよ
俺は…
俺は……!!
辞めろ、その先は
言うなもう辞めてくれ
コツン、足元に何か当たった
俺にとって懐かしい物、白虎隊の奴等から貰った俺達の宝物
それが足に当たった
生憎、俺には9人の隊員と数名の幼馴染が居るもんでな
俺は俺に負ける気なんざサラサラねェ
俺はその場を後にした
さァて俺をこんな夢見るまでボロッボロにした奴に仕返しでもすっかな


























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!