第21話

# にじゅういち
951
2022/05/11 23:02



「あ…。」





お昼になって気がつく、私の鞄の中の2つのお弁当。



そういえば朝、颯太が起きるのが遅くて、忘れないように2つとも私の鞄に入れてたんだった。



私の分より少し大きいお弁当。


急いで届けないと颯太お弁当ないよね…!





「あれ?美玖2個も持ってきたの?
食いしん坊だなぁ。それか彼氏の分?」





姫が冷やかすように言うと、一瞬視線が私に集まった気がした。





「違うよ 笑 颯太の分渡すの忘れてた笑」


「なんだ、颯太か。」


「あ、そうだ!姫、颯太って何組?」


「え、知らないの?」


「え、うん。」





進級のときから姉弟だったら流石に知ってたけど、つい数日まで知らない人だったんだから知るわけもない。



結局、姫にクラスを教えてもらって、1人で向かった。


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