颯太との初めての言い争い。
ひとりっ子だったから結構楽しくて、周りも気にせずドタバタ大騒ぎしていると、すぐ隣で恭平くんが笑った。
「お前らほんと仲良いな 笑 」
楽しそうに笑っているが、何が面白いのか…。
「どこが!?」
「ほんと姉弟って感じじゃん。」
私的には嬉しい言葉だけど、
「いや、どこが!?」
私を姉だと認めていない颯太には嬉しくない言葉だろうな。
なんて、少し寂しかったり。
「じゃあ…カップル?」
「ばか…!?それはないだろ!」
冗談を言う恭平くんに颯太がツッコミを入れる。
颯太が彼氏…?
ないないない笑
「こんな生意気でうざい彼氏とか絶対嫌だわ 笑 」
「ありゃ 笑 」
今まで散々言われた仕返しに「ベー」と舌を出して颯太に意地悪を言ってみる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。