テヒョナ達は、もうすぐここを発つ。
僕は1人、こっちに残る事にした。
まぁ施設にはそう簡単にバレないだろうし。
そんなのは全然嘘で、何もしたい事などない。
ただ、4人の邪魔をしたくないだけだ。
まだ疑うような顔をしているテヒョナにいう。
変わんないなぁ..
コイツあっち行って恨み買わない?大丈夫?
心配だよ..w
とか言って、絶対毎日くれるやつだよね。
ほんとツンデレなんだから。
でもそういうとこもいーよねー
テヒョナの前ではデレデレになるとこもw
アイツらの声、めっちゃ聞こえたんだよなぁ..((
誰といる訳でもないのにめっちゃ気まづいのよ..
これが精一杯のデレなんだろぉなぁ..
素直じゃないんだから。
そう思いながら、頭を撫でてやる。
そんなやり取りをしていると、テヒョナから何かのオーラが、
あー怖い怖い、
すぐさまぱっと手を離す。
テヒョナは満足そうに頷いている。
ジョングガは手をヒラヒラとふりながら、歩いていった。
その後ろをテヒョナがちょこちょこと着いていく。
ほんとこのCP好きだわ。
..
僕は新しい暮らしを始めるので、買い出しに向かう。
最初からってなると、色々いるんだよねぇ..
と、近くにあった適当なショッピングモールに入る。
しばらく経ち、ある程度買い終えたところで新居に向かう。
働いてないし、あんま貯金もないからルームシェアにしたんだけど..
いい人だったらいいなぁ..
ガチャ
「はーい。」
と声がして、1人の男性が玄関に来た。
その男性は気さくそうで、
「そっかそっかよろしくねぇ ~ 」
とにこにこしている。
そう言われ、家の中へと案内される。
中はとても綺麗にされていて、シンプルだ。
と、少し考え込みながら返答した。
ただの綺麗好きって訳じゃないってこと?
と、案内された部屋も同じく綺麗だった。
この人が掃除しといてくれていたのかも。
綺麗好きでイケメンな上に優しいとは..
モテるだろうなぁ..
と、その時、玄関からがちゃっと音がした。
ホソクさんについて、玄関へと向かう。
玄関にいる男も、こちらを凝視している。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。