俺はミン・ユンギ。
とある会社の社員である。
突然だが、俺には好きな人がいる。
その人は、社内でも特に人気で、いつも周りに誰か人がいる。
ただの社員で、何の取り柄もない俺とは大違いだ。
彼女はいないらしいが..
恐らく俺に..なんて、可能性はないだろう。
だから今日も、昼休みにこっそり見つめて終わる。
あんま話す機会もないし。
何かとりあえず1回だけでいいから話してみたい。
憧れの人、だし。
そしてまたまた突然なのだが..
俺には、誰にも言えない秘密がある。
本当に、誰にも言えない。
絶対に。
言ったらどうなるか....
想像するだけでゾワッとする。
..などと考えていると、いつの間にか昼休みが終わるのだ。
..
こいつは俺の後輩、パク・ジミンだ。
めちゃくちゃ仕事が得意って訳でもないが、
決して苦手でもない。
そこに関しては、恐らく俺と同じタイプだ。
そう、最近俺に手紙が届く。
何故会社で届けられるのかはわからない。
もしかしたら、俺の家を知らない人なのかも。
こいつは結構食い気味だ。
だが、いつも手紙は開けていない。
それは、いつものとは違い、茶色だった。
ちなみに、他のは白にハートのシールがついてる。
..趣味わr((
ペリッ
なんとなく今日は開けてみる気になった。
"ユンギさんへ
僕は((ベリベリッ!!
.
最初が"僕"から始まってるとか..
絶対男だろ。
女のならまだしもさ..
男はちょっと、無理。
そう言い、手紙を拾うジミナ。
そんな事言ったって..
お前だって男から手紙来たら破るだろ絶対。
何でそんなに口出ししてくるんだよ..
残念ながら、俺の恋は実らないので応援しても意味がない。
相手は男だし、俺は______なのだから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!