(紺炉たちから離れる)
るせェな
聞こえてんよ
…………ほっとけ
普通になんて出来ねェよ
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ーーーーーーー
ーーーーー
−カンカンカンカンカンカン−
瑛太…………
浅草で数少ねェ
俺の同級だ
さっきも見廻りついでに話した
優しくて
いい奴だ
なんであいつが…………
いや
考えんのは後だ
瑛太は苦しんでんだ
…………………………
盛大に送り出す!
行くぞ
瑛太
しっかり見とけよ!
−ブンッ−(纏を投げる)
−ドガッドガッガァンッ!−(民家破壊)
まだだ
まだまだ足りねェ!
俺式の弔いは破壊だ
手向けに盛大に破壊する
俺にはこれしか出来ねェ
あいつみたいに綺麗なのは出来ねェ
こんなんしてっから『破壊王』なんて呼ばれんだけどな
いいじゃねェか
家は直せばいい
瑛太は…………
焔ビトはこれで最期なんだ
まだだ
…………………………
こいつらはいつも後押ししてくれんだ
本当に
最高の仲間だ
炎の……花…………
あいつか
霞草……だな
またな、瑛太
楽しかった
お前には本当に感謝してる
………………
さよならだ
……………………………
−ドスッ−(コアを破壊する)
−サアッ−(瑛太が灰になる)
消えた……
瑛太…………
これが……瑛太か…………
…………………………
俺…………は………………………
(跪く)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!